NTTドコモがマネックス証券を子会社化し、個人投資家向け事業に本格的に参入する計画を発表しました。この動きにより、携帯大手各社のグループ内で提供されるサービスが一層競争激化する見込みです。
具体的には、NTTドコモはマネックスグループと資本業務提携し、マネックスが新たに設立する中間持ち株会社に485億円を出資し、マネックス証券を子会社化します。ドコモは、個人投資家向け事業に本格参入するための一環として、優遇税制である「NISA」の拡充が来年1月から予定されていることを受けています。
両社は今後、スマホ決済との連携やポイントサービスの共有化などを推進し、次世代の金融商品の共同開発も計画しています。既にKDDI、ソフトバンク、楽天などの携帯大手各社はグループ内に証券会社を保有しており、NTTドコモの本格参入により、競争が一段と激化するでしょう。
NTTドコモの井伊基之社長は、提携に関して、「ネット証券ならではのサービスやノウハウとドコモの顧客基盤を組み合わせ、手軽で簡単な資産形成サービスを提供し、将来的には生成AIなどのテクノロジーを活用して証券サービスを進化させたい」と述べました。
マネックスグループの松本会長は、「日本最大の信頼されるプラットフォームであるドコモと協力し、日本全国の個人に最適な資産形成サービスを提供していく」と述べ、提携の意義を強調しました。
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