国際通貨基金(IMF)は、最新の世界経済見通し(WEO)を発表し、中国とユーロ圏の成長予測を下方修正しました。一方で、米国経済は「顕著な強さ」を維持していますが、世界全体の成長は依然として弱く、不均一性が残っているとの見方を示しました。
IMFは2024年の世界の実質国内総生産(GDP)成長率を2.9%と予想し、7月から0.1%ポイント引き下げました。一方、2023年の予測は3.0%で据え置かれました。2022年の成長率は3.5%でした。
IMFの首席エコノミスト、ピエールオリビエ・グリンシャ氏は記者団に対し、新型コロナウイルスの世界的な拡大、ロシアによるウクライナ侵攻、昨年のエネルギー危機などから世界経済は回復しているものの、成長はますます不均等であり、中期的な見通しは「あまり良くない」と述べました。
IMFは見通しの中で、一般的にはソフトランディング(軟着陸)の可能性があると指摘しましたが、中国の不動産危機、不安定な商品価格、地政学的な分断、インフレ再燃などに関連するリスクに対しては引き続き懸念を抱いていると述べました。
情報源:Reuters
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