ビットコインが12月4日、遂に4万ドルまで回復しました。4万ドルを付けたのは2022年5月のテラUSD崩壊以来となります。
ビットコインは、2021年11月に6万7500ドルの史上最高値を記録した。しかし、その後、下落し始め、さらには大手暗号資産取引所FTXの破綻、世界最大の暗号資産取引所バイナンスが米商品先物取引委員会(CFTC)や米証券取引委員会(SEC)に訴えられるなど「暗号資産の冬の時代」に突入しました。2022年11月のFTXの破綻以降は2万ドルを割り込み、2023年は若干は回復したものの、3万ドルを割り込む状況でした。しかし、10月以降、急回復し、12月4日、遂に4万を超えました。

ビットコインの急回復には、以下の要因が考えられます。
1つ目は、SECのビットコイン現物ETFの承認に対する期待感です。2023年6月、ブラックロックがSECにビットコインETF現物を申請して以来、市場は「あのブラックロックが申請したのだから、何か知っているに違いない」という憶測で、ビットコインが急上昇しました。そして、多くの資産運用会社がブラックロックに続きビットコイン現物ETFを相次いで申請しました。また、グレースケール・インベストメンツの投資信託GBTCのビットコイン現物ETFへの転換を巡るSECとの裁判でグレースケールが勝訴したのも、追い風となりました。
一時は熱が収まったものの、10月に「ブラックロックが申請したビットコイン現物ETFが承認された」というフェイクニュースが流れ、これがきっかけにビットコイン現物ETF承認の期待感が再度高まり、今の急上昇に繋がりました。
2つ目は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが鈍化していることです。FRBはインフレ抑制のため、これまで積極的に利上げを進めてきましたが、最近の経済指標ではインフレ鈍化が示されており、FRBメンバーの金利据え置きを示唆する発言が相次いでいます。そのため、市場では利上げ終了の見方が強まっています。
ビットコインはどこまで上昇するのか?最高値6万7500ドルを超えられるのか?注目が集まります。
ビットコインは現在、4万ドルを超えて推移しています。
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