パウエル議長の「利下げを急がない」方針は為替だけではなくビットコインにも影響か

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は利下げを急がない方針を改めて示唆しました。

パウエル議長は3月2日に出演したニュースの番組『60ミニッツ』で、「拙速に行動することの危険性は、仕事がまだ完了しておらず、過去半年間に得られた非常に良い数値がインフレの先行きを巡る本当の指針でないことが後から分かる場合だ」と語りました。

3月6日には下院金融委員会で、3月7日には上院銀行委員会で、パウエル議長は金融政策報告に関する議会証言を行います。議会証言では、利上げによるインフレ抑制効果が見え始めている状況下で、経済にマイナスの影響を及ぼすリスクを負ってまで政策金利を高水準に維持する理由について追及されると予想されています。

なお、利下げの開始は市場では6月という見方が優勢です。

利下げの延期は、ドル円相場だけではなく、ビットコインにも影響を及ぼす可能性があります。

暗号資産運用会社グレースケールは3月1日、2月の市況レポートを発表しました。レポートにおいて、FRBの金利引き下げ観測の後退がビットコインの上昇の妨げとなる可能性があると報告しました。「前回の暗号資産サイクルから得た重要な教訓は、FRBの金融政策や経済状況といったマクロ要因が暗号資産の評価に大きな影響を与える可能性があることだ」、「マクロ経済の見通しが悪ければ、価格の上昇を抑える可能性がある」としています。

さらに、「インフレが高止まりし続ける場合、FRBは利下げを今年後半または2025年まで延期することを検討するかもしれない 」、「米国の金利上昇はドルの価値にとってプラスになる可能性が高いが、ビットコインにとってはマイナスになる可能性がある」と述べています。

レポートには利下げ観測後退によるビットコインへの悪影響がまとめられていますが、「我々の見解では、最も可能性の高いのは、米国のインフレ率が低下し続け、FRBの利下げを後押しすることである」と希望的な見方をしています。

そして、3月12日のCPI報告、3月14日のPPI報告、3月20日の会合でFRBが発表する最新の政策金利ガイダンス今後のインフレレポート(特に3月12日のCPIレポートと3月14日のPPIレポート)、3月19日、20日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目するよう述べています。

ドル円相場もビットコインも、利下げ開始時期が重要な焦点となっています。

追伸:
WikiTradeでは第2回デモトレードワールドカップを開催しています。1月9日から4月9日まで3ヶ月間にわたって、世界中のFX、暗号資産、CFDのトレーダーが利益率を競い合います。上位入賞者には賞金も出ます。前回の優勝者は日本人ですので、あなたにもチャンスがあります。初心者大歓迎です。開催中でもエントリーを受け付けています。合計利益ではなく、利益率なので、途中参加でも不利になりません。今すぐ、以下をタップして、ご参加ください。

免責事項
トレードの際は自身の投資経験、目標、財務状況、リスクを取る能力等について十分検討する必要があります。
本記事はあくまでも情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。
また、本記事を参考して投資した結果被った損失について、弊社は一切の責任を負いかねます。

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WikiFXでは、テクニカル分析のやり方から、FX会社の安全性に関する情報まで『今日から役立つFXの情報』を幅広く発信しています。
そして私たちは、FX会社アフィリエイトを一切していません。
だからこそ、正しく・信頼性の高い情報を読者の皆様にお届けする自信があります。