2024年8月20日のドル円相場は145円台前半まで下落しました。前日の東京市場では日経平均株価の上昇を受けて147.35円前後まで上昇しましたが、その後海外市場にかけて下落基調を強め、145.20円前後まで反落しました。
この理由として、以下の4つがあります。
- 米雇用統計改定への警戒感
- ドル全面安の進行
- 米利下げ観測の強まり
- ジャクソンホール会議への注目
21日に発表される米雇用統計の基準改定値に対する市場の警戒感が高まっています。ゴールドマン・サックスの予想では、2023年4月から2024年3月までの期間で創出された雇用が60~100万人減少する可能性があるとしています。この予想が現実となれば、米労働市場の弱体化が示唆され、FRBの金融政策に影響を与える可能性があります。

ドルは全面安となりました。ドル指数は101.44まで下落し、2024年1月2日以来の安値を更新しました。またユーロドルは1.09台後半、ポンドドルは1.27台後半まで上昇し、主要通貨に対してドル安が進行しています。
8月に入ってから発表された経済指標は利下げ観測を強めるような結果ばかりです。市場では2024年末までに約100ベーシスポイント、2025年末までに200ベーシスポイントの利下げを織り込んでいます。
8月22日から経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が始まります。ジャクソンホール会議でのFRBパウエル議長の発言に注目が集まっています。市場は、FRBの今後の金融政策の方向性に関するヒントを探っています。
本日の米雇用統計の基準改定値を警戒してからドル売りが続いており、本日に入って一時145円を割りました。ドル円相場は現在、1ドル145円中盤で推移しています。
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