米10月CPI発表!インフレ鈍化ペースの停滞を示唆

米労働省は11月13日、米10月消費者物価指数(CPI)を発表しました。結果は前年同月比2.6%増で、市場の予想通りでした。なお、前月は2.4%増であったため、7ヶ月ぶりに前月の伸び率を上回る結果となりました。

詳細は次の通りです。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年同月比3.3%増で、前月と同じです。過去3ヶ月の年率ベースでは3.6%の上昇で、4月以来の高い伸びとなりました。

主な項目を詳しく見ると、住居費は前月比0.4%増で、9月より伸び率が拡大しました。エネルギーは前年同月比4.9%減で、9月より下げ幅が縮まりました。食料は前年同月比2.1%上昇で、9月より伸び率が拡大しました。

10月CPIはインフレ抑制が足踏みしていることを示す結果となりました。

FOMC(連邦公開市場委員会)の政策金利操作の確率を分析するCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のFedWatchによると、12月のFOMCでの0.25%ポイント利下げの確率は約79.3%とCPI発表前の約58.7%から上昇しました。一方、据え置きの確率は約20.7%とCPI発表前の約41.3%から低下しました。

また、インフレの鈍化ペースが減速していることから、来年のFRBの利下げペースが鈍る可能性が指摘されています。

10月CPIの結果を受け、米10年債の利回りが低下し、ドルが売られて、一時154.3円まで下落したものの、そのコアCPIの結果を受け、米10年債の利回りが上昇し、ドル買いが加速しました。ドル円相場は現在、1ドル155円台後半で推移しています。

免責事項
トレードの際は自身の投資経験、目標、財務状況、リスクを取る能力等について十分検討する必要があります。
本記事はあくまでも情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。
また、本記事を参考して投資した結果被った損失について、弊社は一切の責任を負いかねます。

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WikiFXでは、テクニカル分析のやり方から、FX会社の安全性に関する情報まで『今日から役立つFXの情報』を幅広く発信しています。
そして私たちは、FX会社アフィリエイトを一切していません。
だからこそ、正しく・信頼性の高い情報を読者の皆様にお届けする自信があります。