ECBが政策金利を0.25%引き下げ!追加利下げも示唆

欧州中央銀行(ECB)は12月12日、政策金利を0.25%引き下げ、預金金利を3.0%とする決定を発表しました。これは、3回連続の会合での利下げとなり、今年4回目の利下げです。

ECBが金利を引き下げた背景には、インフレ率がECBの目標である2%に近づいている一方で、ユーロ圏経済が低迷していることがあります。インフレ率は2024年には平均2.4%、2025年には2.1%と予測されており、中期的な目標である2%に向けて順調に進んでいます。一方、EU域内の経済成長は依然として脆弱であり、特にドイツやフランスの政治的不安定や米国との貿易摩擦リスクが影響しています。

なお、これまでの声明にあった「十分に制約的な政策を維持する」との文言を削除し、今後もデータに基づいた柔軟な金融政策を継続する姿勢が示されました。これにより、市場ではさらなる利下げが予想されています。特に来年1月の理事会でも追加利下げが決定される可能性があるとの見方があります。

ECBは、必要に応じてすべての政策手段を調整し、中期的なインフレ目標を達成することを目指しています。ラガルド総裁は記者会見で、ディスインフレプロセスが順調に進んでいることを強調しつつも、成長への下振れリスクが依然として存在することを指摘しました。

ECBの0.25%利下げを受け、ユーロ円相場は一時159.10円、ユーロドル相場は1.0464ドルまで下落しました。なお、市場では織り込み済みであったため、下落は限定的でした。現在、ユーロ円相場は1ユーロ160円台前半、ユーロドル相場は1ユーロ1.04ドル中盤で推移しています。

免責事項
トレードの際は自身の投資経験、目標、財務状況、リスクを取る能力等について十分検討する必要があります。
本記事はあくまでも情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。
また、本記事を参考して投資した結果被った損失について、弊社は一切の責任を負いかねます。

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WikiFXでは、テクニカル分析のやり方から、FX会社の安全性に関する情報まで『今日から役立つFXの情報』を幅広く発信しています。
そして私たちは、FX会社アフィリエイトを一切していません。
だからこそ、正しく・信頼性の高い情報を読者の皆様にお届けする自信があります。