なお、金利引き下げは全会一致ではなく、賛成11人、反対1人でした。反対したのはクリーブランド連銀のハマック総裁で、金利据え置きを主張して反対票を投じました。
FOMC発表後、FRBパウエル議長は会見を行いました。経済については、「経済は力強く推移している」、「労働市場は引き続き堅調である」、「インフレは2%目標にかなり近づいている」と述べました。今後の政策については、「政策金利はより中立的な水準に向かっている」、「今後の利下げ判断ではより慎重な姿勢で臨む可能性がある」、「政策の制約緩和が遅すぎれば、経済や雇用を過度に弱める可能性がある」と述べました。
12月のFOMCでは0.25%の引き下げは市場の予想通りでした。しかし、来年の利下げ回数が2回に減少する見込みはサプライズであったため、市場はこれに大きく反応しました。米国株式市場では、ダウ平均株価は1,123ドル安の42,326ドルと、約50年ぶりとなる10日続落を記録しました。S&P500は178ポイント安の5,872ポイント、ナスダック総合は716ポイント安の19,392ポイントと、いずれも大幅な下落となりました。
ドル円相場は円売り、ドル買いが加速し、円安が進みました。ドル円相場は現在、1ドル154円後半で推移しています。
本日の相場はこの流れを引き継ぎ、154円台後半を中心とした値動きが予想されます。ただし、日銀金融政策決定会合を控えており、結果次第が円高に動く可能性もあります。
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