12月FOMC0.25%利下げ!来年の利下げ回数半減で市場は大幅下落

米連邦準備制度理事会(FRB)は12月18日のFOMC(連邦公開市場委員会)で、政策金利を0.25%引き下げ、4.25-4.50%とすることを決定しました。これは9月以降3会合連続の利下げとなります。

なお、金利引き下げは全会一致ではなく、賛成11人、反対1人でした。反対したのはクリーブランド連銀のハマック総裁で、金利据え置きを主張して反対票を投じました。

FOMCは2025年末時点の金利見通しの中央値を3.9%とし、前回9月時点の予想から0.5%ポイント上方修正しました。これにより、2025年の利下げ回数は従来の4回から2回に減少する見込みとなりました。FOMCメンバーのうち、より多い利下げを支持したのはわずか5人にとどまりました。

FOMC発表後、FRBパウエル議長は会見を行いました。経済については、「経済は力強く推移している」、「労働市場は引き続き堅調である」、「インフレは2%目標にかなり近づいている」と述べました。今後の政策については、「政策金利はより中立的な水準に向かっている」、「今後の利下げ判断ではより慎重な姿勢で臨む可能性がある」、「政策の制約緩和が遅すぎれば、経済や雇用を過度に弱める可能性がある」と述べました。

12月のFOMCでは0.25%の引き下げは市場の予想通りでした。しかし、来年の利下げ回数が2回に減少する見込みはサプライズであったため、市場はこれに大きく反応しました。米国株式市場では、ダウ平均株価は1,123ドル安の42,326ドルと、約50年ぶりとなる10日続落を記録しました。S&P500は178ポイント安の5,872ポイント、ナスダック総合は716ポイント安の19,392ポイントと、いずれも大幅な下落となりました。

ドル円相場は円売り、ドル買いが加速し、円安が進みました。ドル円相場は現在、1ドル154円後半で推移しています。

本日の相場はこの流れを引き継ぎ、154円台後半を中心とした値動きが予想されます。ただし、日銀金融政策決定会合を控えており、結果次第が円高に動く可能性もあります。

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