AXIORY(アキシオリー)は2011年から運営されている海外FX業者の中でも老舗の部類の業者です。
最大の特徴は、信託保全を行っているということで、仮にAXIORY(アキシオリー)が倒産したとしても、預けた資産が戻ってくる可能性が高いという点です。
とはいえ、あくまでも海外FX業者の信託保全であるので、安全性の高さで言うならば、信託法によって守られている国内のFX業者の方が上であることは覚えておきましょう。
AXIORY(アキシオリー)では出金できないというWikiFXの真相公開の情報などもあり、プロが真相を徹底調査しました。
この記事では、FX会社の格付けサービスを提供しているWikiFXが、AXIORY(アキシオリー)の安全性について事実ベースで客観的に解説しています。
WikiFX(ウィキエフエックス)は、FX会社の安全性・信頼性を評価している第三者機関です。
全世界3万以上のFXブローカーの情報を収集し・格付けを行っています。
FX会社の安全性スコアや詐欺被害のリアルな口コミは『wikifx.com』で確認できます。

AXIORY(アキシオリー)の安全性を取得ライセンスや規則、Twitterの口コミなど様々な視点から徹底的に調査しましたので、ぜひ参考にしてください。
AXIORY(アキシオリー)の安全性を基本情報や取得ライセンスから調査

AXIORY(アキシオリー)の安全性を確かめるために、 公式サイトやWikiFXで下記3点を調査しました。
1.企業情報と特徴
2.取得ライセンス
3.ユーザーの資産保護
基本情報1. 企業情報と特徴
AXIORY(アキシオリー)の企業情報や特徴は、以下の通りです。



AXIORYの公式サイトは、日本語に対応しておりますが、規約に関しては全て英文となっております。
英文であるので、規約が分かりにくいです。
サポートとしては、日本人が対応しており、ライブチャットが10:30~23:30までリアルタイムに対応。
メールが9:00~24:00までで1営業日以内に返答。
電話・コールバックが10:00~23:00までです。
特徴 | 詳細 |
---|---|
取扱商品 | ・FX通貨ペア ・金属 ・資源CFD ・株価指数 |
レバレッジ | 最大400倍 |
口座タイプ | ・スタンダード ・ナノスプレッド ・テラ ・アルファ |
取引プラットフォーム | ・MT4 ・MT5 ・CTrade |
スプレッド | 1.1pips~ |
最低入金額 | 5,000円 |
ロスカット | 20% |
ゼロカット | あり |
スキャルピング | あり |
両建て | あり |
ボーナス | 入金ボーナス |
AXIORY(アキシオリー)の特徴として、下記の3つが挙げられます。
- 信託保全が行われているが金融庁から警告を受けている
- 2万円未満の入出金に、手数料が1,000円かかる
- レバレッジが低くボーナスも少ない
1つ目の特徴は「信託保全が行われているが金融庁から警告を受けている」点です。
AXIORY(アキシオリー)は海外FXでは珍しく信託保全を行っています。
国内の証券会社は、信託法によって信託銀行に守られており、FX業者が倒産したとしても、預けた資産は戻ってきます。
これは法律で決まっている事であり、ショック相場が起こって多くのFX業者が倒産したときも、顧客のお金は返金されました。
信託保全が法律によって義務付けられているのは日本だけであり、日本のライセンスは非常に信頼性が高いです。
同じ信託保全と言っても、海外FXの信託保全とでは、バッググランドが違うということは注意しないといけません。
AXIORY(アキシオリー)は実際に金融庁からも警告を受けています。
AXIORY(アキシオリー)が信託保全を用意しているからと言って油断はできません。
何故なら、信託保全がいつまでも続くとも限らないからです。
これには先例があります。
かつてXMという海外FX業者も厳格なライセンスの元、信託保全を行っていましたが、日本向けの会社だけライセンスを変更し、現在では信託保全ではなくなっています。
理由としては、日本の金融庁の要請があったからだとされています。
AXIORY(アキシオリー)が信託保全だから安全だと思ってお金を預けた後、やはり信託保全ではなくなったとなると、資産の安全性が結局なくなってしまうので、信託保全をしていると言えど、海外FXであるAXIORY(アキシオリー)は危険なのです。

2つ目の特徴は、「2万円未満の入出金に、手数料が1,000円かかる」という点です。
他の海外FX業者と比べても、2万円未満の入出金に対して手数料1,000円は条件が厳しいです。
3つ目の特徴は「レバレッジが低くボーナスも少ない」点です。
最大レバレッジの400倍は、大手の海外FX業者の中では最低クラスに低く、ボーナスもほとんど存在しません。
売りは、安全性ということですが、安全性という点で考えれば、国内のFX業者の方がはるかに安全なので、あえてAXIORY(アキシオリー)を選ぶメリットはありません。
基本情報2. 取得ライセンス
AXIORY(アキシオリー)が取得している金融ライセンスを、WikiFXで調査しました。
金融ライセンスとは、各国の金融監督機関が発行している『金融業の営業許可証』のことです。
取得をするためには、監督機関からの審査や、資金の預託が必要になる場合があるため、FX会社の信頼性を見極める上で重要な指標の一つと言えます。
取得難易度や規制の内容は、ライセンスを発行する国や機関によって異なります。
取得しているライセンスは、以下の通りです。
No. | ライセンス名 | 現在の状態 | ライセンスタイプ | 取得難易度 |
---|---|---|---|---|
1 | ベリーズ国際金融サービス委員会 FSC (Financial Services Commission Registration No.FSC 000122/267) | オフシェア規制 | 外為取扱ライセンス | 低 |

取得ライセンス1. ベリーズ国際金融サービス委員会IFSC

ベリーズ国際金融サービス委員会IFSCのライセンス情報は以下の通り。
正式名称 | ベリーズ国際金融サービス委員会IFSC |
設立 | 1999年 |
取得難易度 | 低 |
信頼性 | 低 |
公式サイト | Home New – Financial Services Commission of Belize (belizefsc.org.bz) |
ベリーズ金融サービス委員会(FSC)を取得するには、「最低資本金が50万ドル(約5,500万円)」や「ユーザー資産の分別管理」などが必要とされています。
ベリーズのライセンスは、ベリーズ国内に会社を構える必要がないため、取得難易度や信頼性は低いようです。
- 最低資本金が50万ドル(約5,500万円)以上
- ライセンス申請で$1,000、ライセンス更新で年間$2万5,000が必要
- ユーザー資産と業者の資本金を分別管理
- 毎月IFSCへトレード収支と資本金の推移などの詳細を報告する
- 顧客からの苦情対応ができることを示す
FX業者名 | ライセンスNo. |
---|---|
FXChoice | IFSC/60/191/TS/18 |
FBS | IFSC/60/230/TS/17 |
GQFX | IFSC/60/445/TS/19 |
基本情報3. ユーザーの資産保護
AXIORY(アキシオリー)がユーザーの資産保護をするために、「分別管理」や「信託保全」などを公式サイトで明言しているか調査しました。
分別管理・信託保全というのは、FX会社が顧客から預かった資金を管理する方式のことです。
分別管理は、FX会社の運営資金と顧客の預入資金を分別して管理していることを表します。
しかし、本当に顧客資金に手が付けられないのかはトレードにはわかりませんし、会社が倒産した場合に返金される保証もありません。
一方の信託保全というのは、顧客資金と同額の資金を信託銀行などの預ける資金管理方式です。
この場合、会社が簡単に顧客資金に手を付けることはできないですし、倒産しても銀行からトレーダーへ資金が返金されます。
その結果、下記のような明言が確認できました。
The Client agrees that funds deposited with AXIORY shall be held in designated and
出典:AXIORY
segregated client money accounts with reliable financial institutions such as credit
institutions or banks, segregated from the assets of AXIORY
意訳すると、以下の通りです。
AXIORY(アキシオリー)の顧客資金は、会社の運営資金とは別の信頼できる銀行に預け入れられます。
よってAXIORY(アキシオリー)では、「信託保全」が実施されているようです。
AXIORY(アキシオリー)の評判とは?Twitterで口コミ6件を調査

AXIORY(アキシオリー)の評判をTwitterで口コミを調査してみました。
特に多かった評判を6件ピックアップしてご紹介します。
- ボーナスが少なく出金手数料はかかるが信託保全があるので安心
- 出金審査が17時以降
- スプレッドが狭い
- Sticpayにアクセスすると出金遅延が表示される
- 突然スプレッドが広がる
- 海外口座はリスクが高い
口コミ1 ボーナスが少なく出金手数料はかかるが信託保全があるので安心

海外FXを複数利用しているトレーダーの意見です。
AXIORY(アキシオリー)はボーナスが少なく出金手数料が大きいというところは欠点で、多くのトレーダーが同様の指摘をしています。
しかし、信託保全だから安全だと考えるトレーダーも多いようです。
とはいえ、海外のFX業者は、日本のFX業者のように法律によって信託保全を義務付けられているわけではないので、注意が必要です。
口コミ2. 出金審査が17時以降

AXIORY(アキシオリー)の欠点として、出金審査が遅いことを上げています。
出金審査が遅いため、出金速度も遅いということです。
国内のFX業者は出金速度が一瞬で行えたりするので、AXIORY(アキシオリー)に限らず出金速度が遅くなりがちな海外FXは、利便性が悪いと言えます。
口コミ3. スプレッドが狭い

スプレッドが狭いとの口コミですが、国内のFX業者と比べるとスプレッドはかなり広いです。
スプレッドが狭いとしているのは、あくまでも海外FX業者の中では、という意味なので注意してください。
口コミ4. Sticpayにアクセスすると出金遅延が表示される

Sticpayにアクセスすると出金遅延が起こるというという同様の口コミが複数発見できました。
AXIORY(アキシオリー)は安全性が高いことが売りの海外FX業者ではありますが、海外FXなので、入出金関係の遅延や拒否などの問題は今後も起こると考えて良いでしょう。
口コミ5. 突然スプレッドが広がる

AXIORY(アキシオリー)のスプレッドが広がるという口コミも多数発見しました。
スプレッドが狭いと言っても、すぐに拡大してしまうならば意味がありませんし、むしろマイナスであるとすらいえます。
トレーダーは設定されたスプレッドを前提でトレードしているわけなので、騙し討ちのようにスプレッドが拡大されてしまうと、損切り注文に引っかかる可能性があるからです。
そうすると、即時で決済されたとしても、スプレッド分がマイナスになるので必ずトレーダー側が損をしてしまいます。
口コミ6. 海外口座はリスクが高い

口コミで指摘しているように、ボーナスを豊富にしたり、レバレッジが高いという点は、会社自身の首を絞める諸刃の剣です。
顧客を集めやすくはなりますが、資金の放出も招きやすく、どれほど大手のFX業者でも、このような経営をしていると倒産する危機に見舞われる可能性が高いです。
海外FXに安定なしと考えた方が良いでしょう。
積極的にアフェリエイトバックについても、疑問が起こります。
というのは、アフェリエイトバックが多いから、アフェリエイターがFX業者を宣伝するというスタイルが健全ではないからです。
極端な話をすると、アフェリエイトバックさえ多ければ、中身が悪くても良いように宣伝されてしまうのです。
アフェリエイトバックに資金を使うくらいならば、経営の安定に資金を使ってほしいと思うのが真面目なトレーダーの意見でしょう。
WikiFX「真相公開」から口コミを調査

WikiFXでは、ユーザーから寄せられる口コミとして「真相公開」が掲載されています。
2023年6月7日時点でAXIORY(アキシオリー)の「真相公開」は5件ありましたので、ご紹介します。
真相公開1.出金拒否
分類 | 出金できない |
日時 | 20220628 |
投稿国 | ナイジェリア |
AXIORY(アキシオリー)で出金ができません。
と、出金が行えないと語っています。
真相公開2.出金拒否されアカウントの変更に30%のマージンを要求された
分類 | 出金できない |
日時 | 20200723 |
投稿国 | 香港、中国 |
出金が行えず、アカウント番号の変更に30%のマージンが要求されました。
と、出金が行えず、かつアカウントの情報変更にマージンが発生したと語っています。
真相公開3.サポートチャットの返信が遅い
分類 | 出金できない |
日時 | 20220705 |
投稿国 | タイ |
6か月間、AXIORY(アキシオリー)を使い続けましたが、サポートチャットの返信が1週間以上かかり遅いです。
と、サポートチャットの返信が遅いと語っています。
真相公開4. 出金拒否
分類 | 出金できない |
日時 | 20220618 |
投稿国 | マレーシア |
先週から出金要請をしていますが、進行中と言われ続けており出金できません。
と、出金要請をしているが出金できないと語っています。
真相公開5. 住所の不一致で出金拒否
分類 | 出金できない |
日時 | 20210413 |
投稿国 | タイ |
出金ができず、AXIORY(アキシオリー)の理由としては、住所が期限切れになったので出金できないと言われました。
と、住所の期限切れになり出金拒否されたと語っています。
WikiFXによる独自調査結果

WikiFXでは、FX業者を数値で判定する『スコア評価』や、ペーパーカンパニーでないかを調査する『現地調査』などを行っています。
またそれらの結果を基に『注意喚起』も行っています。
独自調査1. スコア評価
WikiFXでは、下記の5つの指標から10点満点でFX業者を評価しています。
- ライセンス指数:取得ライセンスの信頼性・価値
- 事業指数:企業としての安定性・運営能力など
- リスク指数:倒産時の資産保証の度合い・詐欺業者の可能性の低さなど
- 規制指数:取得ライセンスの規制の強さ
- ソフトウェア指数:取引プラットフォームなどの利用環境
AXIORY(アキシオリー)のスコア評価結果は、以下の通り。

指数 | スコア |
---|---|
ライセンス指数 | 4.29 |
事業指数 | 7.18 |
リスク指数 | 8.22 |
規制指数 | 4.26 |
ソフトウェア指数 | 4.00 |
総合点 | 5.99 |
AXIORY(アキシオリー)のスコア評価(2023年6月7日時点)
総合スコアが「5.99」なので、FX業者としては平均より少し上という部類に属します。
「ライセンス指数」は「4.29」と平均点よりもやや低めです。
ベリーズのライセンスの取得難易度が低く、規制も緩いことから評価を下げているのだと思われます。
また同じ理由から「規制指数」も「4.26」と、こちらもやや低めです。
「事業指数」は「7.18」であり、資本金や運営能力はやや高めと判断されています。
「リスク指数」は「8.22」と、やや高めです。
AXIORY(アキシオリー)は海外FXには珍しく信託保全を行っている点から、リスク指数が高く、安全性が高いと判断されたと思われます。
「ソフトウェア指数」は「4.00」と、やや低めのスコアです。
独自調査2. 現地調査結果
WikiFXの『現地調査』のコラムでは、現地オフィスへ実際に訪問し、ペーパーカンパニーであるかどうかを調査しています。
WikiFXの調査の結果、AXIORY(アキシオリー)はペーパーカンパニーではなく、実在していることが確認できました。

独自調査3. 注意喚起
現在、2023年6月7日時点で、AXIORY(アキシオリー)を調査した結果、下記2点のリスク注意喚起があり、「評価が低すぎるため利用するのは危険」という判断になり、警告を行います。
- AXIORY(アキシオリー)のライセンスであるベリーズ金融サービス委員会(FSC)の規制はオフシェア規制であるため注意
- AXIORY(アキシオリー)は日本に対して有効なライセンスがない
AXIORY(アキシオリー)で出金拒否となる出金ルールは3つ

AXIORY(アキシオリー)の公式サイトでは、「KYC(Know Your Customer)ポリシー」が明記されています。
「Know Your Customer」の略語で、口座開設などで義務付けられている「本人確認手続き」のこと。
- 個人情報の盗難
- マネーロンダリング
- 金融詐欺
- テロ活動
などを防ぐ目的が明記されており、これらに反する行動をすると出金拒否になる可能性が高いため、出金ルールと捉えることができます。
犯罪資金の出所を分からなくする目的で、入金と出金を繰り返す犯罪行為のこと。
- 出金先とAXIORY(アキシオリー)の口座情報と一致させる
- 入金後に1回以上は出金する必要がある
- クレジットカードで入金した場合60日経過させないといけない
- 証拠金維持率100%以下では出金できない
- 土日は出金できない
ルール1. FX業者と金融機関の名義を一致させなければならない
マネーロンダリングを防ぐため、AXIORY(アキシオリー)ではFX業者に登録した名義と出金先の金融機関の名義を一致させないと出金ができません。
開設時に情報に誤りがあったり、名字が変わった場合も出金が行えないので、その場合は修正を行った後、再度出金申請を行いましょう。
名義は必ず本人のものである必要があります。
ルール2. 入金方法と出金方法を一致させなければならない
こちらもマネーロンダリング防止のための規制です。
例えば、国内銀行送金で入金したのに、出金をクレジットカードで行うといったことはできません。
国内銀行送金で入金した場合は、必ず国内銀行送金で出金を行う必要があります。
ルール3. 出金最低額を満たさない場合出金できない
出金最低額は出金手段ごとに決められており、以下のようになります。
出金方法 | 出金最低額 |
---|---|
国内銀行送金 | 1,100円 |
国内銀行送金 by Curfex | 1,100円 |
国際銀行送金 | 1万円 |
クレジットカード/デビットカード | 1,100円 |
STICPAY | 2,000円 |
PayRedeem | 2,000円 |
ルール4. クレジットカード・デビットカードでは利益分の出金ができない
AXIORY(アキシオリー)では、クレジットカード・デビットカードで、利益分を出金できません。
クレジットカード・デビットカードで出金ができるのは、入金額までです。
利益分を出金したい場合は、他の出金手段を使う必要があるため、注意しましょう。
ルール5. 出金後に証拠金維持率が100%を下回る場合出金できない
AXIORY(アキシオリー)では、出金した後に、証拠金維持率が100%を下回る場合は出金拒否される可能性があります。
ポジションを保有していなければ、証拠金維持率は関係なくなるので、どうしても出金したい場合は、ポジションの整理を検討しましょう。
調査結果:AXIORY(アキシオリー)は信託保全があるが海外FX業者なので油断できない

AXIORY(アキシオリー)は、海外FX業者にしてはかなり珍しい信託保全を行っています。
そのため、利用者の人気も高いですが、あくまでも海外FX業者の信託保全であるので、いつ信託保全を辞めてしまうかは分かりません。
国内のFX業者の場合は、信託保全が法律で義務付けられているので、まずなくなることはありません。
資産の安全性という面で考えるならば、国内FX業者を利用した方が良いでしょう。
WikiFXでは、資金の安全性やサービスクオリティの高さが証明されている国内FX業者の利用を推奨しています。
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