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FXのチャートパターンとは|初心者が必ず覚えておくべき21種類を徹底解説
チャートの動きを予測する方法が全くわからない… 最低限覚えておくべきチャートの形が知りたい… FXや株の経験がない人がチャートを見てもただの折れ線グラフにしか見えませんが、勝てるトレーダーは値動きの法則性を分析して稼いでいます。 勝ちトレーダーを目指す人なら、チャートの法則性を見つけるために日々分析を続ける必要があります。 本記事では、チャートの動きを分析するために絶対に覚えておくべき「チャートパターン」について紹介していきます。 チャートパターンを活用した実際のトレード例に関しても解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。 FXのチャートパターンとは FXのチャートパターンとは、チャートの形によってトレンドの継続や転換、レンジ相場の発生などを予測する分析方法です。 全く同じ動きで進行するチャートは歴史上二度と現れませんが、酷似するチャートの動きによって今後の値動きが予測できます。 チャートパターンを覚えておけば、相場分析の時間を削減できるほか、確固たる判断基準に基づいて正しい選択肢を取れる可能性が上がります。 例えば、三尊天井というチャートパターンはチャートの下落を意味しますが、このチャートパターンが成立するのは「ダウ理論」によるものです。 最新の高値と安値が前回の高安値を上回るのが、ダウ理論でいう上昇トレンドの根拠です。 三尊を丁寧に見てみると、3つ目の山を形成するタイミングで安値が更新されて高値が上抜けられていないのがわかります。 三尊天井は実質的な上昇トレンドの終了と下落トレンドの始まりを意味しているので、自信を持ってショートエントリーできる材料になります。 このように、チャートパターンは単なる「こうなりやすい」という形ではなく、根拠に基づいて確立された信頼できる戦略の1つなのです。 FXチャート分析でチャートパターンを使うメリット FXの相場分析にチャートパターンを用いるメリットは、以下のように様々なものがあります。 値動きの特性を掴みやすい 決まった戦略でトレードを繰り返せる トレード手法や戦略の改善が図りやすい 値動きの特性を掴みやすい チャートパターンは「この形が出たらこのような値動きが起きやすい」というサインなので、それを見ておくだけでも分析しやすくなります。 慣れてくると、チャートパターンを見ただけで今後の展開をある程度予測できるようになるので、値動きの特性を掴むにはピッタリです。 チャートはランダムに見えて法則性に基づいて動いているので、毎日チャートパターンを探してチャートを眺めるだけでも効果的です。 「このパターンが現れたらこう動いた」という記録を毎日残していくだけでも、自然とチャートパターンの発生と値動きの予測が立てられるようになるでしょう。 結果的に、毎日30分以上かかっていた相場分析が、チャートパターンを用いれば10分程度に短縮できるようなケースも多く見られます。 勝率も大きく上げられるので、チャートパターンは絶対に学習しておくべきです。 決まった戦略でトレードを繰り返せる 自分が得意とするチャートパターンを見つければ、それに基づいた決まった戦略でトレードを続けられるのもメリットの1つ。 相場は常に動いていますが、FXで利益を上げ続けている人は自身の得意戦略を確立して、特定の場面だけでトレードを行います。 そのため、人によっては数日に1回しかポジションを保有しませんが、それだけのトレードでも利益をしっかり上げています。 逆に、FX初心者は「あらゆる場面にチャンスが転がっている」と勘違いして、無駄な場面でエントリーして損失を重ねてしまうのです。 1つのチャートパターンだけだとチャンスが少ないので、いくつかのチャートパターンを使いこなせるようにしておくだけでも十分効果的ですよ。 トレード手法や戦略の改善が図りやすい チャートパターンを根拠にトレードすると、「なんとなく」で行ったトレードよりも圧倒的に改善までの道が近くなります。 例えば、特に理由なく行ったトレードで負けてしまっても、エントリーの位置なのかタイミングなのか、どこを改善すれば勝てるようになるかがわかりません。 その反面、チャートパターンを活用したトレードであれば、以下のように様々なポイントで改善の可能性を具体的に考察できるようになります。 チャートパターンの形が曖昧だった? 上位足のトレンドに逆らった方向性のチャートパターンを使っていた? チャートパターンが完成する前にエントリーしていた? チャートパターンのサイズに比べて長すぎるポジション保有をしていた? 「ここが敗因だったかもしれない」というポイントをトレードごとに改善していけば、不用意な負けトレードが徐々に少なくなります。 チャートパターンの他にも、インジケーターやオシレーターなどトレードには様々な根拠が使えますが、方法に関わらず根拠に基づいたトレードをするのが最も大切です。 毎回のトレードで1つでも反省点を見つけて実行すれば、非常に早い段階で勝てるトレーダーになれるでしょう。 FXチャート分析でチャートパターンを使うデメリット FXのチャートパターンは、初心者にも理解しやすい非常に優れたサインですが、使用時には必ず把握しておくべきデメリットがあるのも事実です。 チャートパターンが否定されるケースもある チャートパターンを見逃してしまう可能性もある デメリットも理解したうえでチャートパターンを利用すれば、予測しない敗北を防いで安定したトレードができるようになりますよ。 チャートパターンが否定されるケースもある チャートパターンは「この形が出たらこうなりやすい」という指標ではありますが、「必ずこうなる」というわけではありません。 例えば、画像では価格下落を示す三尊天井が発生しているにも関わらず、その後に価格が大きく上昇しているのがわかりますね。 チャートパターン完成後に想定外の動きが発生する現象は「ダマシ」といわれており、どんな場面でもダマシには注意してトレードする必要があります。 だましは以下のような場面で発生しやすい傾向にあるため、タイミングによってはチャートパターンが発生しても静観する方が賢明な場合もあるでしょう。 経済指標の直前や直後のタイミング 上位足のトレンドが反対方向を向いているタイミング 深夜や早朝など市場の流動生が低いタイミング 以上3つの場面は非常にダマシが発生しやすいといわれているため、深夜や早朝、経済指標発表付近の取引を避け、トレード前には上位足のトレンド方向を確認するだけでも十分な対策です。 失敗トレードの分析によって「こんな場面でダマシが起きやすいな」という自分だけのデータベースを作り上げるのも、非常に大切な要素ですね。 チャートパターンを見逃してしまう可能性もある 複雑なチャートパターンほど形成に時間がかかるだけあってダマシが少ないですが、使いこなせていないとチャートパターン自体を見逃してしまう可能性も。 本記事だけでも20種類以上のチャートパターンを紹介しており、さらにマイナーなチャートパターンが存在するのも事実です。 多くのチャートパターンを覚えればそれだけチャンスが増えますが、まずは2〜3種類のチャートパターンを使いこなせるように研究するのがおすすめです。 特に、以下のチャートパターンは初心者でも覚えやすいシンプルなものなので、最初に覚えるパターンとしておすすめです。 ダブルボトム ダブルトップ トリプルボトム トリプルトップ 三尊天井 逆三尊 トリプルトップ アセンディング・トライアングル ディセンディング・トライアングル ここで挙げているチャートパターンはすべて「【初心者でも使える】勝てるFXチャートパターン22種類を一挙紹介」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。 FXチャートパターンを使いこなすためのポイント FXのチャートパターンを効果的に活用して利益を上げるため、意識しておくべきポイントを解説していきます。 チャートパターン以外の根拠と組み合わせる 現金でのトレード前に検証を行う 経済指標などの経済イベントをチェックしておく チャートパターン以外の根拠と組み合わせる チャートパターンは今後の値動きを予測するために非常に効果的なツールですが、ダマシなどによる損失を防ぐために別の根拠と組み合わせるのがおすすめです。 以下の通り、初心者でも使いやすい以下のような根拠とも組み合わせやすいため、使いやすい根拠を合わせて学習してみてください。 水平線やトレンドラインなどのライントレード 移動平均によるサポート・レジスタンスや傾きによるトレード オシレーターによる買われすぎ・売られすぎの判断 一例として、水平線やトレンドラインとチャートパターンを組み合わせたトレードに関して見ていきましょう。 以下のチャート画像では、直前に価格上昇が止められた箇所に目印として水平線を引いておきます。 水平線を引いた価格が直近の最高値となるので、この価格を上抜けしたら上昇トレンド継続、上抜けできなかったら上昇トレンド終了からの下降トレンドの発生が予測されます。 水平線に対するプライスアクションによって今後の値動きが決まる、非常に重要なラインなのがわかりますね。 画像のチャートでは、水平線の位置まで価格が再上昇してからダブルトップが発生しているので、今後価格が下落していくのが予測できますね。 このように、チャートパターンだけでは負けトレードの確率がある場面でも、水平線など様々な根拠と組み合わせるだけで勝率を大きく上げられるでしょう。 現金でのトレード前に検証を行う FXはいくらでもトレードを続けても稼げないため、FXに関する学習を十分にしていない人もすぐに現金を賭けた実践トレードに手を出しがちです。 「現金でトレードをしながら学習すればいい」という安易な考えを持つ人も多いですが、実践トレードではこのような理由で効率的に学習できない人も多くいます。 現金の増減に気を取られて学習に集中できない トレードチャンスを探すのに必死で学習に集中できない 生半可な知識や技術で損失を出した時に焦ってしまい学習に集中できない 特に、初心者トレーダーは「現金を増やす」という目的のために学習の大切さを蔑ろにしてしまいがちなので、実戦トレードを開始する前に学習期間を設ける必要があります。 チャートパターンの学習と理解だけなら1週間もあればできるので、デモトレードやソフトを使った検証を行いましょう。 特に、有料の過去検証ソフトFT5などを使用して、以下の手順で一気に経験値を積むのがおすすめです。 半年以上前のチャートを表示させ、チャート分析を行いながらトレードを行う 毎回のトレードで反省点や改善点をまとめ、トレードに反映させながら実践していく 以上2つの工程を何度も繰り返し、1年分以上の過去検証を行う 実際にこの検証過程をこなすには数週間〜数ヶ月単位の時間を要する可能性もありますが、最初の検証1ヶ月目と12ヶ月目を見比べると、大きな成績の差が出るはずです。 あとは、長い期間を経て固めた手法を実戦トレードに反映させ、ルールを守り続ける意志の強さがあればすぐに勝ちトレーダーの仲間入りです。 検証に時間をかけても成績が安定しない場合は、検証で好成績を出せるまでは検証を続けてください。 経済指標などの経済イベントをチェックしておく チャートパターンによるトレードの成績を安定させるには、予想外の値動きが発生しやすい経済イベント発生時のトレードを避ける必要があります。 損失を避けるために特にトレードをするべきではないのは、以下のタイミングです。 早朝や深夜など相場参加者が少ないタイミング 市場が大きいアメリカが祝日のタイミング 年末年始やクリスマスなど市場参加者が少ないタイミング 重要な経済指標発表のタイミング 上記で挙げている市場参加者が少なくなりやすいタイミングは、金融機関やファンド、大手投資家による大口の取引によって予想外の値動きが発生しやすくなります。 そのため、安定した値動きのもとでトレードをしたいなら、市場が大きいロンドンやアメリカのトレーダーが参加する夕方〜夜がおすすめです。 ただし、夜の時間帯にはアメリカで発表される重要な経済指標が多いため、発表前後1時間程度のタイミングはトレードを控えるのが無難です。 経済指標発表スケジュールは、以下の通り様々なFX業者が公開しているので、トレードは別の業者を使って行うとしても口座解説しておくのもいいでしょう。 GMO外貨 みんかぶFX マネーパートナー 外為どっとコム SBI FXトレード みんなのFX 引用元:みんなのFX FX業者によってはスマホアプリでも経済指標カレンダーを確認できるので、出先でのチャート分析やトレードにも役立ちます。 トレードをする際に有利になるツールに関しては、積極的に導入していくのも勝ちトレーダーにとって大切な思考ですよ。 【初心者でも使える】勝てるFXチャートパターン21種類を一挙紹介 初心者でも使いやすい、基本的なチャートパターンを総勢22選紹介していきます。 トレンド継続型のチャートパターン一覧 トレンド反転型のチャートパターン一覧 チャートパターンにはトレンド継続を示すタイプとトレンド反転を示すタイプの2つに大別されるので、それぞれ確認していきましょう。 トレンド継続型のチャートパターン一覧 まずは、トレンド継続を示すポピュラーなチャートパターンを11個紹介していきます。 アセンディング・トライアングル ディセンディング・トライアングル 上昇フラッグ 下降フラッグ 上昇ペナント 下降ペナント 上昇ウェッジ 下降ウェッジ 上昇ボックス 下降ボックス カップウィズハンドル 似たようなチャートパターンも多いですが、違いに関してもしっかり説明していくので、それぞれ理解を深めていきましょう。 アセンディング・トライアングル アセンディング・トライアングルは上昇トレンドの継続を示すチャートパターンで、レジスタンスラインが徐々に価格上昇を抑えきれなくなる際に見られます。 画像のように、アセンジングトライアングルは上辺が水平になっており、下辺が上方向に少しずつ縮小していく形が特徴です。 高値がレジスタンスラインに何度もアタックしており、アタックされるごとにレジスタンスラインの効力が弱くなって上方向にブレイクしやすくなっています。 さらに、安値が切り上がっているのも上昇トレンドが継続しているのを示唆しているので、強い上昇が継続すると予測されるでしょう。 ただし、アセンディング・トライアングルは上昇トレンド継続を示すチャートパターンなので、下降トレンド中に現れても使えないので注意が必要です。 ディセンディング・トライアングル ディセンディング・トライアングルはアセンディングトライアングルの真逆で、下降トレンドの継続を示すチャートパターンです。 三角形の下限が水平のサポートラインとなっており、何度も価格がサポートラインにアタックしているので価格が下抜けやすいという状態を示しています。 さらに、安値は徐々に切り下がっており高値が一気に上抜ける可能性が低く、安値と高値の両方で下降トレンドの継続が示唆されています。 上昇フラッグ 上昇フラッグは上昇トレンドの継続を示唆するチャートパターンで、上昇トレンド中にサイズの小さな下降チャネルが形成されるのが特徴です。 下に傾いた平行のレジスタンスラインとサポートラインが旗のように見えるため、「フラッグ」という名前が付けられました。 価格が上昇フラッグを上抜いたタイミングでロングエントリーをすれば、強い上昇トレンドに乗れるため非常に使いやすいチャートパターンの1つとして知られています。 また、上昇フラッグは「上昇トレンド内の小さい下降トレンドと説明」と説明しましたが、上昇トレンドのサイズが大きいと上昇フラッグのサイズも大きくなります。 1ヶ月以上続くような上昇フラッグもあるので、チャートの全体像をしっかり把握しておかないと単なる下降トレンドとして認識してしまう可能性も。 また、上昇フラッグがメインとなる上昇トレンドの安値を下抜けてしまうと、レンジ相場かトレンド相場への転換が発生してしまいます。 従って、上昇フラッグ発生時にはトレンドの安値にサポートラインを引いておくなど、チャートの判断軸は常に固めておく必要があるでしょう。 フラッグに関する解説記事も参考にすれば、さらにスムーズに使いこなせるようになるでしょう。 下降フラッグ 下降フラッグは、下降トレンド中に発生するトレンド継続を示すチャートパターンで、高値と安値が徐々に平行に切り上がっていく旗のような形を視認できます。 上昇フラッグと同じく、フラッグを抜けた後の値動きは勢いが強いケースが多いため、抜けた直後にエントリーすれば大きな利益を獲得できるでしょう。 また、フラッグのサイズは大小様々で、綺麗な波を描いているものもあればローソク足数本程度で形成されるフラッグまで多岐に渡ります。 フラッグはトレンドの調整という意味で現れるケースが多いため、トレンドに対してあまりにも小さいと調整として見なされずに本調整の大下落に巻き込まれてしまう可能性も。 発生中のトレンドに対して起こっている過去の調整のサイズを確認して、適切なサイズの下降フラッグを見つけ出しましょう。 上昇ペナント ペナントもトレンド継続を示すチャートパターンの一種として知られており、上昇フラッグと似た形をしています。 上昇フラッグと異なるのは、安値と高値の両方が共に縮小していく形で三角形が作られていくという点です。 ペナントは「三角旗」を指す言葉で、高安値が時間経過によって徐々に縮小していく形が似ていることから名付けられました。 値動きが縮小していくとそれだけポジションが溜まっているのを意味しているので、ブレイク後は爆発的な勢いで価格が上伸びしていきます。 また、上昇ペナントは上値ブレイク後に伸びる価格もある程度決まっており、それまでのトレンドの幅と同じまでは利益を伸ばせるといわれています。 なお、ローソク足数十本以上にわたる長いペナントが発生した際は、通常よりも価格が大きく伸びやすいという特性も持っているのが特徴です。 下降ペナント トレンドが下向きの時に発生するペナントは「下降ペナント」と呼ばれており、上昇ペナントと全く同じ形をしているのが特徴です。 ペナントは基本的に先端まで価格が縮小されてからブレイクするので、下降トレンドが再開するタイミングをある程度予測しやすいのはメリットでしょう。 ブレイク後にトレンドに着いていくポジション取りも有効ですが、ペナント内での逆張りトレードも有効です。 例えば、値幅の大きいペナントが縮小しきるまでに、上限と下限に当たった段階で逆張り方向にエントリーするだけです。 ペナントの値幅が小さくなってきた段階でブレイク狙いのエントリーに切り替えるだけで、短期的に大きな利益を得られるでしょう。 ただし、ペナント内の逆張りトレードをする際は、ペナントのブレイクによってすぐに損切りする準備は常にしておきましょう。 ペナントに関する理解をさらに深めたいという人は、以下の記事も必ずチェックしてくださいね。 上昇ウェッジ 上昇ウェッジは、ペナントやアセンディング・トラインアングルのように三角形を形成しながら上昇継続を示唆するチャートパターンです。 楔(くさび)のような形に見えるため、英訳であるウェッジという呼び名で認識されています。 安値と同じく高値も切り上がっており、上向きに収縮するような三角形が見られるのが特徴です。 高安値段の切り上がりから上昇トレンドの継続パターンに見えますが、実はウェッジはどちらに抜けるかわからないチャートパターンなのです。 そのため、上位足のトレンド方向やローソク足の形など、様々な判断軸を組み合わせて値動きを予測する必要があるでしょう。 最終的には、ウェッジを抜けた方向に価格が推移していくので、チャートパターンの完成を待ってポジション取りを行いましょう。 下降ウェッジ 下降ウェッジは安値と高値が切り下がりながら形成されていく三角形で、下降トレンド継続のサインであるといわれています。 サポートラインよりもレジスタンスラインの方が急角度で縮小しているため、下落の勢いの方が強いと見られるケースもあります。 その反面、下降ウェッジは相場が一気に反転して上昇するサインとして用いられる場合もあるため、上位足のトレンド方向によって抜けそうな方向を判断してください。 トレンド継続とも転換とも取れるチャートパターンは、チャートパターンが完成して価格が完全に完成するのを待つ必要があります。 さらに慎重なポジションメイクをするなら、価格が抜けて再びウェッジにタッチ、その後再び値動きが発生する「ブレイクワンタッチ」を狙うのもおすすめ。 全てのチャートパターン抜けに使えるので、毎回の取引に取り入れているトレーダーもいますよ。 ウェッジに焦点を当てて詳しく解説している記事も公開しているので、使いこなしたい人は必ず確認してください。 上昇ボックス 上昇トレンド中に価格の保ち合いが発生したら、上昇ボックスをトレンド継続のサインとしてエントリーを狙えるでしょう。 サポートラインとレジスタンスラインが共に平行に推移しているので、ボックス内での逆張りトレードをしやすいのもメリットです。 価格が抜けた段階でトレンドが一気に進行していく可能性が高いため、トレンド方向に反するポジションを保有する際は、特に損切りラインは狭めに設定するのを徹底してください。 下降ボックス 下降トレンド中にボックスが発生した際は、下降トレンドの継続サインとして価格の下抜けを狙える場面です。 相場の7割はレンジ相場が占めているといわれているため、上昇ボックスと同じくレンジ内での逆張りトレードも有効でしょう。 また、ボックスの発生を確認するには4回目の山が確定したタイミングとなる点には注意が必要です。 2回目の山を付けた時点ではダブルトップ、3回目の山ではトリプルトップと見分けがつきません。 保ち合いが発生してすぐの段階は反発の可能性も十分あると考え、ブレイク前のポジションメイクは慎重に行いましょう。 カップウィズハンドル カップウィズハンドルは、上昇トレンドの継続や発生を示唆するチャートパターンとして有名で、熟練トレーダー向けといわれています。 カップとハンドル(持ち手)のように見える2つの谷が発生しており、複雑かつ長期間で形成されるだけあって確度は高いチャートパターンです。 ローソク足50本~100本程度が必要なため、日足での確定を待つ場合は半年程度の時間を要するケースも。 最初の下落は単純なトレンド調整で、トレンド継続を狙った機関投資家による買いが発生します。 さらに、乗り遅れた個人投資家の買いも集まってレジスタンスラインまで上がりますが、そのあたりで利益確定も入り再び下落します。 その後、トレンド継続を狙った機関投資家の買いが改めて一気に注文されるので、ハンドル形成後に一気に上昇していくのです。 全てのチャートパターンにおいて、「投資家がどう考えて行動している」かを考え、形を覚えるよりも一段階深い理解をできるようになりましょう。 トレンド反転型のチャートパターン一覧 トレンド反転型のチャートパターンもこれまでの歴史で数多く開発されてきたため、特に有名な形状は必ずチェックしておきましょう。 三尊天井 逆三尊 ダブルトップ ダブルボトム トリプルトップ トリプルボトム ソーサートップ ソーサーボトム スパイクトップ スパイクボトム 三尊天井 三尊天井は、上昇トレンドが終了して下降トレンドが始まるサインとして非常に有名なチャートパターンです。 真ん中の大きな山と左右の2つの山で3つの仏のように見えるため、「三尊」という名前が浸透しています。 トレンド反転の確率が高い三尊天井を見分けるには、2つ目の山の安値に注目しましょう。 2つ目の山の安値が1つ目の山の安値を下抜けていれば、上昇トレンドの定義である「高値と安値の上昇」が崩れます。 上昇トレンドが終了したという前提のもとで3つ目の山が形成されるので、下降トレンド転換の可能性は非常に高くなるでしょう。 逆に、2つ目の山の安値が高い位置に収まっている場合、そのままレンジ相場に突入してしまうケースも多いため注意が必要です。 三尊天井に関しては以下の記事でも詳細を解説しているので、必ずチェックしてくださいね。 逆三尊 逆三尊とは、三尊の全く逆の形として下降トレンドの終了と上昇トレンドの発生を示唆する有名なチャートパターンです。 三尊天井とは逆の観点でチャート見る必要があるので初心者は混乱しますが、2つ目の谷の高値が1つ目の谷の高値を上抜けているかに注目してください。 2つ目の高値が1つ目の高値を超えていれば、上昇トレンドがすでに発生しかけていると判断できるので、強気でエントリーできるでしょう。 高値を意識しなければエントリーできるチャンスは増えますが、下降トレンドが終わっていないうちでのエントリーとなるため、勝率は落ちる可能性もあります。 ダブルトップ ダブルトップとは、上昇トレンドが終了する際に現れるチャートパターンの代表格で、頻繁に現れるのが特徴です。 前回の高値を抜けられなかった落胆から多くの投資家が利益確定・損切りを行うため、ダブルトップ成立時は大きな下落が発生します。 非常に出現頻度の高いチャートパターンのためエントリーチャンスは多いですが、ダマシが発生しやすい点には注意が必要です。 ダブルトップの成立には大量の売りポジションが必要なため、成立後に上昇すると溜まった売りは損切りになってしまいます。 売りの損切りによって価格はさらに上昇していくので、ロンガーは大きな利益を得られるでしょう。 大口投資家によるダブルトップに対する逆張りへの対策として、逆行時の損切り設定は徹底しましょう。 チャートパターンの代表格であるダブルトップは出現頻度が高くダマシも多いので、実際のチャートを用いて使い方を見ていきましょう。 画像のようにXAU/USDの15分足を1週間分表示してみると、3つのダブルトップが発生しているのがわかります。 ダブルトップやダブルボトムは、頂点からネックラインまでと同じ値幅だけ価格が進行するのがセオリーといわれているため、ダブルトップを赤枠で、伸びるべき値幅を青枠で囲っています。 そこで、以下のようなトレードルールを立てたうえで取引を行なったと想定してみましょう。 取引条件内容エントリータイミングダブルトップ成立の瞬間(赤枠右下と青枠左上の接点)利益確定タイミングダブルトップと同じ値幅だけ価格が落ちた瞬間(青枠の下限ライン)損切りタイミングダブルトップが否定されたタイミング(赤枠の上限ライン) ①と③のダブルトップはすぐに価格が下落しませんでしたが最終的には利益確定、②はすぐに価格が落ちて利益確定になっています。 15分足であれば2〜3日に1回の頻度でダブルトップが発生しているので、1時間足や5分足など別の時間足も観察しておけば毎日のエントリーも可能でしょう。 特にダブルトップやダブルボトムは出現頻度が高いので、全てのチャートパターンが毎日現れるとは限りません。 また、全てのダブルトップを見てみるとそれぞれが警戒点が見られるため、ダマシに遭って損切りになる可能性も十分に孕んでいます。 そのため、常にトレンドラインや水平線などの根拠を用いて、勝率を上げた状態でトレードに臨む必要があるでしょう。 ダブルボトム ダブルボトムは、下落トレンドの終焉や調整開始を示唆するチャートパターンで、ダブルトップと同じく高い出現頻度となっています。 一般的に、価格上昇よりも下落の方が勢いがあるケースが多いため、勢いのある下落を止めたダブルボトムは比較的信頼性が高いでしょう。 ただし、ダブルボトムも出現頻度が高いだけあってダマシが発生しやすいため、少しでも勝率を上げる工夫をする必要があります。 ダブルボトム下抜け時の損切り設定はもちろん、ブレイクワンタッチの活用も有効です。 ダブルボトム成立後すぐの暴落に巻き込まれないため、ネックラインに一度価格が戻って再度上昇するタイミングを狙ってロングしてください。 ダブルトップやダブルボトムは以下の記事でも実践的な内容を説明しているので、要チェックです。 トリプルトップ トリプルトップは、ダブルトップに山が1つ加わったような形のチャートパターンで、上昇トレンドの下降転換を示唆します。 3つの山を形成しながら買いと売りのポジションが溜まっていくため、下落成立後は買いの損切りも巻き込んだ大きな下落が見られます。 ダブルトップよりも成立期間が長いチャートパターンなので、より信頼してエントリーできます。 ただし、トリプルトップの成立だけでは、4つ目の山が形成されるのか価格が下落していくのか判断しづらい点には注意が必要です。 また、似たチャートパターンである三尊天井は、3つ目の高値が2つ目の高値を上抜けていないチャートパターンなので、トリプルトップよりも下落確度は高いでしょう。 トリプルボトム トリプルボトムは下降トレンドをストップさせ、価格の上昇を示すチャートパターンです。 3つの山を形成する分ダブルボトムより価格上昇の確率や値幅が大きく、積極的に狙っていきたいチャートパターンの1つ。 発生頻度が高いダブルボトムに対して、さらなる大下落を狙うトレーダーが売りを仕掛けているため3つ目の谷が発生します。 しかし、それ以上にダブルボトムやトリプルボトムによる上昇トレンド転換を狙う買いの量が多く、最終的には上にブレイクします。 もし4つ目以上の谷が発生すると売り勢力の勝利もありえますが、買いトレーダーも諦めずにレンジ相場に突入する可能性も。 そのため、上位足のトレンドを観察してどのように動きそうかを予測して立ち回るのも重要でしょう。 ソーサートップ ソーサーは「お皿」という意味も持つチャートパターンで、ラウンド型の転換を見せるためラウンディングターン(円形転換)とも呼ばれます。 ソーサートップはお皿をひっくり返したような感じ形が特徴のチャートパターンで、大きな下落を示すサインとなります。 まずはほぼ横ばいのような緩い上昇が見られ、少しずつ高安値を切り下げるようななだらかな下落が見られます。 次に一瞬の激しい下落が発生して、プラットフォームと呼ばれる小さな保ち合いが発生、さらなる下落の発生で本格的な下降トレンドがスタートです。 ソーサーは、一見すると形の崩れたレンジ相場にしか見えないので、発生パターンや形状に関しては過去検証によって見極められるようにしておきましょう。 ソーサーボトム ソーサーボトムは特に安値圏で発生するチャートパターンで、お皿や鍋底にも例えられます。 まずは下降トレンドの勢いが弱まり、次第に価格が切り上がっていくのが特徴です。 ソーサーの形成がひと段落すると一度価格が大きく上昇しますが、再び小さく下落して「プラットフォーム」と呼ばれる調整局面に入ります。 最終的に、プラットフォームの起点となった高値を上抜けるとソーサーボトムが完成し、大きな上昇が始まっていきます。 ソーサーボトムは時間をかけて形成される複雑なチャートパターンなので、出現頻度は高くありません。 狙えるチャンスが少ない反面、整ったソーサーボトムを見つければダマシによる損失の確率は低いでしょう。 スパイクトップ スパイクトップとは、短時間での激しい上昇から激しい下落の発生を示すチャートパターンで、非常に急角度の値動きが形成されています。 経済指標などで一瞬にしてスパイクトップが形成されるケースが多く、上位足で見ると長い上髭を伴ったローソク足に見えます。 スパイクトップの発生は予測が非常に難しいですが、チャートパターン完成後がポイントです。 上位足で長い上髭を付けているため、強い上昇トレンドの勢いを止めて一気に下落に転じる場面も多く見られます。 合わせて、スパイクトップの頂点は強いレジスタンスラインとなるので、逆張りである売りエントリーの損切りポイントとしても活用できます。 スパイクボトム スパイクボトムは、一瞬で激しい下落が発生したあとに価格が元に戻る現象を指すチャートパターンです。 FXは上昇よりも下落の方が勢いが強いケースが多いため、スパイクトップよりスパイクボトムの方が発生頻度が高いといえます。 スパイクボトムの先端は強いサポートラインとして機能しやすいほか、上位足から見ても長い下髭になっているため強い買いサインとして機能するのが特徴です。 スパイクは経済指標など値動きが激しい場面で発生しやすいので、スパイクボトムが成立して値動きが一旦戻ってきたタイミングを狙ったトレードを行いましょう。 他のチャートパターンでも使えるブレイクワンタッチを利用すれば、スパイクボトムの発生と高安値の切り上げであるダウ理論の上昇転換を確認したうえでのエントリーが可能です。 チャートパターンを使いこなして勝率を底上げしよう FXで活用されるチャートパターンは非常に多岐にわたるので、その中から自分に合ったチャート形状を使いこなして確固たる戦略を確立して取引していく必要があります。 本記事でも20以上のチャートパターンを紹介していますが、どれも使いやすい反面ダマシを誘った値動きには注意が必要です。 ダマシの概要や回避策に関しては以下の記事でも細かく説明しているので、ぜひ参考にしてください。 紹介しているチャートパターンの中でも、自分でも特に使いやすいと感じたものを2〜3個選び、過去検証によってその有用性を確認してみましょう。 いきなり実戦トレードで使うのは危険なので、必ず過去検証は行なってくださいね。
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2025.1.9
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2024.12.4
FXの3すくみは全て詐欺?SNS上の悪質な手口をプロが徹底解説
FXで絶対勝てる手法があるって聞いたけど本当? 3すくみという手法が最強と聞いたけどどうなの? FXには数百種類以上の手法が存在するといわれていますが、その中でも「絶対に稼げる」という触れ込みで一時期その名が広まったのが「3すくみ」と呼ばれる手法です。 FXSuitという海外FX業者や「億トレーダー」として有名な「アキラ」という人物が広めた手法でしたが、後に出金拒否などで詐欺だと騒がれた危険な過去も存在します。 本記事では、3すくみ手法の概要や特徴、詐欺騒動の真相など様々なポイントを誰でもわかるように解説していきます。 解説を参考に、本当の意味で勝ち続けられる手法と詐欺同然の悪質な手法を見分けられるよう、トレーダーとしての洞察力を高めていきましょう。 FXの3すくみとは FXの3すくみに関して学ぶ前に、「すくみ」という言葉の正しい意味を理解しておきましょう。 複数の物事がそれぞれ互いに得意な相手と苦手な相手があり、身動きが取れない状態 じゃんけんに例えるとわかりやすいですが、グーチョキパーそれぞれが相手に対する得意不得意を持っており、絶妙なバランスでゲームが成り立っています。 これをFXに置き換えて、米ドル/円・ユーロ/米ドル・ユーロ/円という3通貨ペアのポジションを持った場合の損益を検証してみましょう。 通貨の動き米ドル/円(買い)の損益ユーロ/米ドル(買い)の損益ユーロ/円(売り)の損益米ドルが10%上昇+10%の利益-10%の損失変動なしユーロが10%上昇変動なし+10%の利益-10%の損失円が10%上昇-10%の損失変動なし+10%の利益 各通貨ペアに関連する通貨の価格が上下すると、それぞれの通貨ペアで同じ割合の利益や損失が発生しているため、常に利益と損失が拮抗する「3すくみ」が発生しています。 また、5通貨ペアで損益の拮抗が発生している状態は「5すくみ」と呼ばれます。 実際に、以上のポジションを細かく分解してみると以下のようになるため、利益も損失も発生しない意味のないポジション保有になっているのがわかるでしょう。 各通貨ペアのポジション米ドルの取引状態ユーロの取引状態円の取引状態米ドル/円の買いポジション買い保有なし売りユーロ/米ドルの買いポジション売り買い保有なしユーロ/円の売りポジション保有なし売り買い 全ての通貨で同じ数量の「買い」と「売り」を行っているので、何時間経っても証拠金は1円も変動しません。 ただし、特殊な条件下においては「すくみ」の状態を利用しながら利益を上げられる方法があるので、それぞれ見ていきましょう。 FXで使われる3すくみ手法 3つの通貨において同じ数量だけ「買い」と「売り」を保有する「3すくみ」の状態ですが、これを利用して利益を上げる2つの方法を見ていきましょう。 通貨相関を利用したさや取りトレード 通貨相関を利用したスワップトレード 通貨相関を利用したさや取りトレード 先ほどのように、米ドル・ユーロ・円という3つの通貨の変動率を確認して利益を上げるトレードを解説していきます。 3つの通貨の相関チャートを表示してみると、比較的値動きが安定している場面と各通貨が激しく変動しているタイミングが見られるのがわかります。 以上のチャートでは、特に変動率が高いタイミングで以下のような通貨の動きが見られました。 変動が大きいタイミング米ドルの状況ユーロの状況円の状況①の範囲価格上昇通常価格下落②の範囲価格下落通常価格上昇 激しい値動きは経済状況や各国の大企業の業績、戦争など様々な情勢によって発生しますが、数ヶ月〜数年かけてゆっくりと適正値に戻っていくのが特徴です。 割高になった通貨を売って割安になった通貨を買う方向のポジションを保有すれば、長期的に利益を獲得できるというのが「さや取りトレード」の内容です。 今回のケースに当てはめると、各タイミングで以下のポジションを保有すると利益を獲得できるでしょう。 変動が大きいタイミング各通貨の状況利益を取れるポジション保有①の範囲・ドルが割高・ユーロは通常の範囲内・円が割安米ドル/円の売りポジション②の範囲・円が割高・ユーロは通常の範囲内・ドルが割安米ドル/円の買いポジション 最終的に、価格の変動率が適正値まで戻ってきたタイミングで決済を行えば、利益を得られる可能性は非常に高いでしょう。 株式や仮想通貨は大きな問題がなければ上昇を続けていきますが、各国の通貨は国同士のバランスを保つために一定の水準に戻りやすい傾向があるので「さや取り」が成り立つのです。 ただし、実際に2024年時点で騒がれていた円安相場は半年以上進行し続けたように、長期目線での取引ではポジションを保有し続ける相当な握力も必要となってきます。 通貨相関を利用したスワップトレード FX通貨ペアを保有すると2国間の金利差によってスワップポイントが発生するので、3すくみを利用してスワップによって継続的な利益を得るスワップトレード手法を組み立てられます。 「FXの3すくみとは」で説明したように、米ドル/円とユーロ/米ドル、ユーロ/円をそれぞれ価格変動だけでは損益が発生しないようにポジションを保有します。 スワップポイントは毎日加算されていくものなので、各ポジションをそれぞれ1ロット保有すると以下のようなスワップポイントが証拠金にプラスされていきます。 使用するFX証券会社保有するポジション1日に発生するスワップポイントみんなのFX米ドル/円の売りポジション-220円FXブロードネットユーロ/米ドルの売りポジション+71円マネースクエアユーロ/円の買いポジション+202円 スワップポイントは証券会社によって異なるので、今回は特に有利なスワップ設定になっている業者を選定しています。 3すくみの状態で3つのポジションを保有しておくだけで、1日あたり53円のプラススワップを確実に得られるのがわかります。 3つのポジションを保有するため証拠金は通常の3倍必要になりますが、1つの通貨ペアが大損の状態になっても他の通貨ペアで利益が出るため、ほぼノーリスクで証拠金を増やせます。 ただし、3すくみを利用したスワップ手法には以下のようなデメリットもあるため、理解したうえで運用する必要があるでしょう。 1日53円というリターンに対する10万円以上の必要証拠金リスクが大きい スワップポイントの変動によっては1日の合計損益がマイナスになる このように、比較的安定したリターンを得られる反面、突発的な値動きによるリスクを内包しているのが、3すくみスワップ手法の特徴です。 多少のリスクを負ってでも、しっかり勉強してトレードで勝てるような実力を付けた方がいい気がしますね。 スワップポイントを活用して利益を上げるためのアイデアは以下の記事にも記載されているので、チェックしてみてくださいね。 FXの3すくみ手法が詐欺といわれる理由やデメリット これまでに説明した通り、FXの3すくみ手法は正しく使えば稼ぎやすい手法の1つですが、あまり有名ではないため詐欺に悪用されてしまった過去もありました。 怪しいトレーダーがSNSで推奨していた FX Suitによるトラブルが報告されている FX業者が禁止するアービトラージに該当する SNS上で話題になった詐欺事件の1つなので、今後の長いトレーダー人生において詐欺に騙されないよう参考にしてください。 怪しいトレーダーがSNSで推奨していた FXの3すくみ手法を「リスクなしで稼げる手法」としてX(当時のTwitter)で宣伝していたのが、saekinomao氏とアキラ氏という2人のトレーダーでした。 彼らは1億円以上をトレードで稼ぐ「億トレーダー」という触れ込みで名が知られていましたが、今では「海外FX業者の回し者」や「詐欺師」として認識している人も多くいます。 2019年6月頃から、saekinomao氏が新興海外FX業者であるFXSuitの幹部と直接の交渉を行い、日本人が開設したアカウントのみスワップポイントの優遇が可能になったとポストしました。 これにより、「通貨相関を利用したスワップトレード」で説明したスワップ手法が簡単に実現できるとして当時話題を呼びました。 FXSuitを含む新興FXブローカーは警戒されるケースも多くありましたが、実際に口座を開設してみると非常に優れたスワップポイントでの取引が可能となっていました。 https://x.com/junya137912/ しかし、最終的には「FX Suitによるトラブルが報告されている」で解説するように、最終的には出金拒否による大きな詐欺事件に繋がる布石に過ぎませんでした。 現在でも、Xでは様々なトレーダーが手法の販売やFX業者とのコラボによるキャンペーンを行っていますが、発信者と業者の両者が信頼できるかは必ず確認する必要があります。 FX Suitによるトラブルが報告されている 「怪しいトレーダーがSNSで推奨していた」で説明した通り、saekinomao氏とFXSuitの協業によって実現したのが「3すくみを活用した日本人限定スワップトレード」。 同時に、FXで14億円を稼いだというプロフィールで数万人以上をフォロワーを獲得していたアキラ氏が、「かなり稼げる」という触れ込みでスワップ手法を紹介していました。 さらに、アキラ氏が14億円を運用していたのがFXSuitだったこともあり、一部トレーダーはその言葉を信じてFXSuitに続々と入金を始めていきました。 実際に、最大500倍のレバレッジや有利なスワップポイントによって有利にトレードできるFXSuitで、多くのトレーダーが利益を獲得していったのは事実です。 https://x.com/Frinx7/ ただし、問題は獲得した利益の出金時に起こってしまいました。 FXSuitは出金や取引に関して主に3点の制限を設けているため、通常のFX業者に比べて出金の難易度が高くなっています。 入金から期間が経過していない早期出金では出金手数料30%が発生 悪質と判断される手法での取引を禁止 リスクなしで利益を得られる手法での取引を禁止 「早期出金」の具体的な期間は定められていないため、出金をすると1〜2年にわたりスワップ手法で得た利益がほとんど差し引かれてしまうリスクがあります。 さらに、スワップ手法は「リスクなしで稼げる手法」と紹介されていたので、まさにFXSuitが禁止する手法に該当すると言えるでしょう。 saekinomao氏はFXSuitとスワップポイントの交渉を行っただけで、スワップトレード自体はFXSuitが公式に認めた手法ではありません。 そのため、いくらFXSuitの幹部と交渉した結果可能になった手法でも、規約違反による出金拒否が発生してしまう可能性は十分にあったのです。 さらに追い打ちをかけるように、2020年ごろにはFXSuitでは以下のように様々なトラブルが連発するようになりました。 不特定多数のユーザーを対象とした出金拒否 スプレッドを一時的に4,000pipsまで広げて大量のユーザーのロスカットを誘発 3すくみスワップ手法を使用していたユーザーは、これらの行為によって入金額と利益額のほぼ全てを失うような大損失を受けましたが、業者側からの補填は一切ありませんでした。 https://x.com/mmng3fxcxcfd/ これにより多くの資金がFXSuiteの懐に入っていき、関係していたsaekinomao氏とアキラ氏もFXSuiteへの入金を促す内通者であったのではないかという憶測が広がりました。 実際に本人からのカミングアウトがあったわけではないので断定はできませんが、複数のアカウントが関わった大規模な詐欺事件であると多くのトレーダーに記憶されています。 悪質な大規模詐欺事件の主犯格としての汚名を広めてしまったFXSuitに関しては、以下の記事でも詳細を解説しています。 GEMFOREXでも同様のスワップ手法が存在した 2023年5月に多くのユーザーを巻き込んだ大規模な出金拒否をして、突然のサービス終了により波紋を呼んだGEMFOREXですが、この業者でもスワップ手法が存在していました。 GEMFOREXではユーロと米ドル、南アフリカ・ランドの3すくみにより、以下の通り1ロットずつのポジション保有だけで非常に高額のスワップを獲得できる環境がありました。 保有するポジション1日に得られるスワップポイントユーロ/南アフリカ・ランドの売りポジション+1,320円ユーロ/米ドルの買いポジション+27円米ドル/南アフリカ・ランドの買いポジション+74円 当時のレートで見ると、8万円程度の証拠金で1日あたり1,421円のスワップポイントを得られるので、年利800%という驚異的な投資成績を叩き出せました。 GEMFOREXが出金拒否によるサービス終了を予測している人は少なかったため、スワップ手法参加者で被害を被ったトレーダーも多くいました。 https://x.com/fxwalker777/ FXSuitとGEMFOREXだけでなく、1業者内でスワップ手法が成立してしまうとFX業者だけが一方的にリスクを負ってしまうため、スワップ手法は複数業者を利用しないと成立しないようになっています。 このように、1つの業者でリスクなしで稼げる手法が発見されている状態は、業者自体の脆弱性を証明する材料になってしまうため注意が必要です。 FX業者が禁止するアービトラージに該当する 本記事で開設している手法は「さや取り(アービトラージ)」に該当する手法の一種なので、多くのFX業者が禁止している手法に該当する可能性があるため注意が必要です。 特に、3通貨ペアを利用したすくみトレードでは複数の業者間をまたぐポジション保有を行うため、特に海外FXではほとんどの業者が禁止している行為に該当します。 逆に国内FXでは成立させやすい手法であるといわれており、その理由は最大損失発生時の海外FXと国内FXでの対応の違いにあるためです。 FX業者の種別証拠金以上の損失が発生した際の対応国内FX損失が広がり追証が発生する海外FXゼロカットシステムにより証拠金が0になる 海外FXでは、証拠金以上の損失が発生した際にゼロカットシステムが発生して証拠金以上の損失は出ませんが、国内FXは証拠金以上の損失は追証による追加入金で補填する必要があります。 そのため、国内FXであっても3すくみ手法は確実に安全とはいえず、証拠金に余裕を持って運用しないと追加入金の危険があるリスクのある手法といえるでしょう。 逆に、ゼロカットシステムが採用されている海外FXであればリスクを最小限に抑えた運用が可能ですが、大手業者であるXMTradingでも出金拒否の報告はされています。 https://twitter.com/shimejiro_gaooo/ そのため、すくみを利用したアービトラージ手法は完全にリスク0で稼げる手法でないという理解のもと運用しなければ、想定していなかった損失に悩まされる可能性もあります。 やはり、FXで稼ぐには自力で相場を分析する力が必要になってくるんですね。 FXの3すくみ以外にも注意するべき詐欺の実例 FXの3すくみ手法を悪用した詐欺の実例を紹介してきましたが、それ以外にも注意しておくべき詐欺の実例は数多く存在します。 自動売買やMAMを悪用した詐欺 存在しないFX業者を偽った詐欺 国際恋愛を装った送金詐欺 投資スクールや教材を高額で販売する詐欺 それぞれの内容を確認しておき、親切を装った詐欺師に騙されないよう知見を蓄えておきましょう。 自動売買やMAMを悪用した詐欺 「勝てる自動売買やMAMがある」という触れ込みで行われる詐欺は、SNSだけでなく知人や友人経由で騙されてしまった人も多い、ポピュラーな手法です。 悪質な自動売買やMAMなどのツールは、以下の通り様々な方法によって紹介が行われています。 ネット広告 Xなどの広告ポスト 投資家を装ったアカウントからのDM 知人や友人からの紹介 ネット広告やXなどの広告ポストの中には詐欺ツールを用いたものもあり、MT5など実際の取引画面を使って「利益が出ている」と感じさせるような広告画面も多くみられます。 広告や紹介に従って自動売買やMAMを導入すると特定のFX業者の口座開設を求められるケースが多いですが、開設した口座と紹介元であるツール運営者が繋がります。 FX業者からツール運営者に対しては取引量に応じたアフィリエイト報酬が支払われるため、この時点で運営者には儲けが発生しています。 ツールを利用すると最初の数週間〜数ヶ月は利益が取れますが、数ヶ月後に大きな損切りをして資金がなくなってしまうケースも。 キャッシュバックによってある程度の金額を稼げる運営者からすれば、一度大きな損切りをしても別のツールで新たな利用者を集めればいいだけなので、ツールの質は低いものも多くあります。 「年利100%」や「10万円で月100万円」など魅力的な文言で紹介されているツールには、特に注意が必要でしょう。 存在しないFX業者を偽った詐欺 存在しないFX業者を利用したりマイナーFX業者と協力したりして行われる詐欺も非常に多いため、知識として頭に入れておく必要があります。 先ほど説明した「自動売買やMAMを悪用した詐欺」とも似た部分がありますが、「月利50%で稼げる」など魅力的な文言で利用者を集める広告は多く存在しています。 広告に乗ってツール導入やプロジェクト参加をしようとすると、一度も聞いたことがないFX業者の口座開設を求められるでしょう。 最初の数ヶ月程度は大きな利益をあげられるケースも多いですが、「半年以内は出金手数料50%」などの条件が科されており、多くの場合資金がロックされてしまいます。 最終的に、資金を引き出せないうちにスプレッドの拡大などのトラブルにより大きな強制損切りが発生してしまい、再起不能なレベルの損失が発生してしまいます。 ここで悪質なのが、資金を入金したはずのFX業者はもともと存在せず、利用者の資金は全て運営者に流れているという点です。 最初に開設したマイナーなFX業者というものは最初から存在せず、利用者は運営者が持つ口座に向けて入金をしているだけという状態になっています。 資金運用中に見れる損益画面はただのダミーのため、実際の資金は運営者のもとで1円たりとも動かず詐欺師の稼ぎとして計上されているのです。 聞き覚えのないFX業者を使って行われる「稼げるプロジェクト」は詐欺である場合も多いため、参加を検討する際は特定の口座を開設する必要があるのかもチェックしましょう。 偽物のMT5を見分ける方法を解説している記事もあるので、必ず目を通してくださいね。 国際恋愛を装った送金詐欺 外国人との恋愛を錯覚させて資金を奪い取る送金詐欺も近年横行しており、「ロマンス詐欺」などと呼ばれ話題を呼んでいます。 まずはマッチングアプリやSNSなどを用いて外国人の異性を騙り「付き合いたい」「結婚したい」などというメッセージを送り、親密度を深めていきます。 外国人という言葉が通じにくい立場だからこそ、直接的な表現で相手との距離を詰めやすいんですね。 2人の仲が深まって被害者が完全に信じ切ったタイミングで「結婚を前提に2人で投資を始めたい」と迫り、投資について詳しい人物の紹介をされます。 FXや株、仮想通貨など様々な投資手段を提示して入金を促し、大金が詐欺師の元に渡った時点で音信不通になってしまい、被害者は大きな損失を被ってしまいます。 特に、最初は利益が出ているように見せかけて更なる入金を煽り、最初は10万円程度で始めた投資でも最終的には数百万円以上の送金額になってしまうケースも。 実際に、2020年には日本国内の男性2人が合計1億4,000万円を騙し取られた事件が大々的に報じられており、被害額の大きさからも広く知られる事件になりました。 恋愛感情や家族の療育など、詐欺の入り口として使われる理由も複雑化してきているので注意してください。 恋心を悪用した、ロマンス詐欺のさらに詳しい手口に関しては以下の記事でも解説しているので、参考にしてくださいね。 投資スクールや教材を高額で販売する詐欺 投資に関するスクールや教材は幅広くリリースされていますが、その中には詐欺に利用されている商材も存在します。 トレーダーとして正しい考え方や正しい手法を教えるスクールもありますが、「絶対勝てる」など魅力的すぎる言葉を掲げている商材には注意してください。 悪質な商材ほど高額な料金が設定されており、中身が保証されていない教材の購入だけで数十万円以上の費用が発生してしまう可能性も。 さらには、友人や知人をセミナーに紹介すれば参加金の数十%を返還するなどの条件を提示して参加者を増やす、マルチやネズミ講のような形態の詐欺グループも存在します。 実際に、2022年に摘発されたFX投資スクールの詐欺グループでは被害額が19億円と報じられており、日本全国で被害が相次いでいます。 金融庁に登録している正式なグループであれば詐欺の可能性はないので、聞き覚えのない無名グループが主催するセミナーや商材には手を出さないのが賢明です。 他にも、FXに関連する詐欺は多岐にわたる手法で展開されており、新しい詐欺手法が日を追うごとに増えています。 以下の記事でも、近年見られる詐欺手法に関して解説しているので、ぜひ参考にしてください。 FXの3すくみなどの詐欺を見抜く方法 FXの3すくみを含む詐欺は投資界隈で横行している現在進行形の問題なので、詐欺を見抜く方法を知っておきましょう。 「絶対に稼げる」という甘い文言に注意する 口コミや評判は必ずチェックする 出金条件を確認する 数十万円以上の教材やセミナーは購入・入会しない 正確なデータに基づいた損益記録を確認する 住所や連絡先などの企業情報は必ずチェックする 「FXは自分の力で稼ぐ」という前提の意識が必要なので、詐欺も自分自身の目で見抜く必要があります。 「絶対に稼げる」という甘い文言に注意する 「FXの3すくみ以外にも注意するべき詐欺の実例」でも紹介した通り、FX投資詐欺には共通してみられる文言があります。 絶対に稼げる 絶対に損をしない 初心者でもすぐに儲けられる FXは大きな利益を得られる可能性がある魅力的な投資ですが、どんな手法であっても基本的に損をしてしまう可能性は内包しています。 3すくみを利用したスワップトレードは一見負けなしの手法に見えますが、経済指標の発表などのイレギュラーが発生するとスプレッドが拡大して損切りになってしまう可能性もあるのです。 どれだけ優れた手法でも必ず穴は存在するので、FXにおいては「絶対勝てる」という言葉は本来成立し得ない言葉です。 自動売買やMAMなどのツールを提供する側の人間であればFXに関してかなり研究しているので、安易に「必ず勝てる」という文言は使用しないでしょう。 そのため、教材やセミナー、自動売買などの提供を行うグループや人物が使う宣伝文句に関しては、必ず細かく確認しておくのがおすすめです。 口コミや評判は必ずチェックする 資金を投入しようとしている取引ツールや投資スクールなど、使用前には口コミや評判をチェックしておきましょう。 一例として、「絶対稼げる」といわれている投資プロジェクトで無名なFX業者の口座開設を求められた場合、その業者に関する評判を検索してみてください。 例えば、国内で有名なFX業者であるトライオートFX(インヴァスト証券)であれば、1サイトだけでも数十件以上の口コミが集まっているのがわかるでしょう。 引用元:価格.com その反面、詐欺プロジェクトで使われるようなFX業者であれば口コミも存在しないか、XなどのSNSで悪い口コミが集まっているかのどちらかです。 https://twitter.com/kodomonomirai8/status/ 本記事で紹介した、3すくみ手法で使用されたFXSuitに関しても以上のように悪い口コミが集まっているので、プロジェクト自体に危機感を持って検討できるでしょう。 なお、WikiFXでは国内外の様々なFX会社に関する安全性チェックを公開しているので、新しい 出金条件を確認する 自動売買やMAMなどを利用するFX投資プロジェクトに参加する場合、出金に必要な条件を事前に確認しておきましょう。 今回紹介した詐欺事件の中心となった業者「FXSuit」では、以下のように曖昧な出金条件が公表されています。 入金から期間が経過していない早期出金では出金手数料30%が発生 悪質と判断される手法での取引を禁止 リスクなしで利益を得られる手法での取引を禁止 FXSuit側が判断する「早期」という基準に沿って出金手数料が確定するほか、業者側が「悪質」と判断したトレーダーに至っては出金拒否されて元本すら取り返せない可能性も。 各FX業者にはそれぞれ利用規約が用意されているため、口座開設前に必ず確認して不安な場合は入金前にサポートセンターに問い合わせてみるのがおすすめです。 曖昧な基準で記載されている利用規約は、ほとんどがユーザー側にとって不利な条件提示になってしまうため注意が必要です。 数十万円以上の教材やセミナーは購入・入会しない FXトレーダー向けに販売・開催されている教材やセミナーの中には無料のものから数十万円以上のものまで様々ですが、数十万円レベルの出費が発生する商材には警戒してください。 非常に高い価格設定がされている商材は、利用規約をよく見ると「いかなる場合も返金には応じない」という文言が書かれているケースも多く、泣き寝入りになってしまう人が後を絶ちません。 逆に、数百円で購入できるような教材であっても十分に役立つものも多く、今ではネット上にも様々な情報があり無料でも学習できる環境は整っています。 なお、セミナーや教材を購入する我々は「消費者」という立場になるため、購入や入会に支払った金額を返金してもらえるクーリングオフ制度の対象です。 クーリングオフとは 契約から8日以内であれば、無条件で取引を無効にして返金と返品を行える制度 クーリングオフは消費者庁が主導で取り決めている制度なので、いくら詐欺業者であっても拒否する権利は持っていません。 ただし、詐欺業者側としてもクーリングオフを拒否できるように様々な対策を売っているので、一度でもお金を払ってしまうのは大きなリスクです。 FXは自分自身で学習・検証をしながら稼いでいく必要があるので、教材やセミナーには頼りすぎないようにしましょう。 正確なデータに基づいた損益記録を確認する 詐欺に使われるような自動売買やMAMは「月利80%!」など単純で目を惹きやすいコピーを採用していますが、以下の通り細かい損益記録を確認してから導入を検討しましょう。 年間単位の損益実績 最大ドローダウン率 プロフィットファクターやリカバリーファクター 勝率 連勝数や連敗数 特に、参加するプロジェクトが数ヶ月単位だけで好成績を残していても、数年以上のスパンで利益を出していないツールはいつ大きな損切りが発生してしまうかわかりません。 さらに、最大ドローダウン率が80%などの数値になっていると、資金の80%を失ってしまうタイミングが今後も訪れる可能もあるでしょう。 また、連敗数が10や20以上になっていると数日〜数週間にわたり損切りが続いてしまい、安定しないメンタルでの資金運用が続いてしまいます。 こういった指標によって初めてプロジェクトに参加するかの判断ができるので、詳細なデータが公表されていないツールを導入するのは避けましょう。 住所や連絡先などの企業情報は必ずチェックする 商材やセミナー、ツールなどにお金を出す前に、運用元の企業情報は必ず確認しておきましょう。 FXなどの金融系商材を取り扱う際は、金融庁に「投資助言業」を行う業者であるという登録を済ませていないと「無登録業者」として処罰の対象になります。 例えば、国内で有名なFX業者であるマネックス証券やLINE証券などは、金融庁への登録をしたうえで運営しているため信頼できるといえます。 逆に、海外FX業者は拠点が海外にあるため、いくらユーザーが多い業者であっても日本国内では「違法」という扱いになるのです。 FX詐欺に使われる取引業者としては海外FX業者が圧倒的に多いので、注意が必要です。 同じく、投資セミナーを主催する業者にとっても金融庁の登録が必要で、未登録の業者が主催するセミナーは詐欺の可能性が大きく上がります。 金融庁に登録されている企業は一覧形式で公開されているため、魅力的な投資案件を見つけた際は必ず確認してください。 FXの3すくみは怪しい詐欺!自分の目で見分けて被害を防ごう FXの3すくみは正しく使えば安定して稼げる優れた手法ですが、それを悪用してトレーダーから資金を奪い取ろうとする詐欺師は多く存在します。 実際に、3すくみ手法は自身でスワップや通貨ごとの変動率を調べ、避けられないスプレッド拡大などのリスクも飲み込んで運用する必要があります。 「絶対に稼げる・絶対に損しない」という概念は投資に存在しないため、甘い言葉で誘惑してくる詐欺師には十分に注意しましょう。 FXで長期的に稼ぐには誰かの力を借りるのではなく、自分自身で相場を分析してルールに則ったトレードを継続する必要がある点は理解して取り組むのがおすすめです。 ネットに掲載されている無料の記事や動画でも、十分に勉強できる環境は整っていますよ。
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2024.12.3
やっぱり精神論も大切!?EA運用「ならでは」のメンタル術をプロのEA開発者が伝授!
皆さん、お世話になります。FX自動売買、EA開発者の令和のだぶるいーです。 私は皆さんにより良いEA運用をして頂きたく、私の持っているEAに関する知見は余すところなくお伝えしていきたいです。 そして今までの解説記事では、EA運用に欠かせない「EAの選び方」や「EAのリスク管理の計算方法」を、プロのEA開発者の視点から伝授していきました。 EAの選び方、EAのリスク管理の過去記事 https://www.wikifx.jp/reiwa-double-e-001/ EAの正しい選び方とは…?人気のEA開発者が詳しく教えます! https://www.wikifx.jp/reiwa-double-e-003/ EAの資金管理は超重要!プロの開発者がリスク管理方法を解説 しかしながら、それらを学びさえすれば、必ずや、より良いEA運用ができるかと見せ掛けて、必ずしも上手く資産が増えない場合があります。 一体それは「ナゼ」でしょうか?実は、まだまだ「足りない重要な要素」があるからです。 それは何かと言うと、「EA運用に対する姿勢・取り組み方」が非常に重要であり、そして、「EA運用に対するメンタルの重要性」が非常に重要となってくるのです! 実は、EA運用には「EA運用ならでは」のメンタル術があるのです! という事で、このコラムでは「EA運用ならではのメンタル術」を伝授していきます! 同じ「EA選びとリスク管理」をしても結果が変わるカラクリについて さて、世の中は昔に比べて機械化が進み、便利なモノが増えました。 FXトレードにおいても昔は店頭もしくは電話でしか注文できなかったものが、今ではスマホ1つさえあれば、いつでもどこでもトレードができるようになりました。 裁量トレードにおいても様々な便利ツールが登場しています。サインツールやカスタムインジケーターなどです。 FX自動売買であるEAの登場も、その最たるところです。 しかしながら、果たして皆さんのEA運用成績は向上したでしょうか? 便利な世の中になってもFXで勝てる人は増えたのだろうか… それをチェックする為には以下を確認してみましょう。 EA運用における重要なチェックリスト ●この連載記事にある「EAの選び方」に従っている?●この連載記事にある「EAのリスク管理の計算方法」で運用している? ↓ この2つを踏まえても、EA運用成績は向上している? はっきり言いまして上記のチェックリスト通りにEA運用をしていれば、プロのEA開発者である私と同じようなEA運用成績が見込めるはずです。 そこで、もし「EA運用成績に差が出る」というのであれば、あとは何が違うのでしょうか? 私は基本的に「放ったらかし運用」です。なのでプロだからと言って半裁量とかハンドリングは入れていない事になります。つまりは特別な事はしておらず、本来なら同じ成績が出せてもおかしくないはずです。 EAの選び方とリスク管理を徹底すれば稼げるはずなんだが… ~同じ成績が出るはずなのに、何が違うのでしょうか?~ 同じEA運用をしていて結果が異なるのであれば、それ以外の要素が邪魔している可能性大です。 すなわち、先述の条件が同じなら、あとは「メンタル」の違いだけなのではないかと推測します。なので、「EA運用ならでは」のメンタル術を解説する必要がある、と考えるに至った次第であります。 さらに詳しく深掘りして申し上げますと、私はプロのEA開発者ですので、皆さんよりもEA運用の知識もあると思います。 その中で「私が思っているEA観」と「皆さんが思っているEA観」に乖離があると感じております。 …そう言われてしまうと難しい話になっていきそうですが、、 ~でも大丈夫です!安心して下さい!~ 今回は「私が思っているEA観」を余すところなく解説して、「本来、EAとはこういうものである」という知識を持ち帰ってもらえればと思います! そうすれば「EAの選び方」と「EAのリスク管理の計算方法」と併せて、完璧なEA運用ができるのではないかと考えております! 私はなるべくシンプルに考える方なので分かりやすく解説できると思います! 裁量トレードとEAトレードのメンタルの持ち方の違いについて それではまず、「裁量トレードとEA運用のメンタルの持ち方の違い」について解説します。 私は裁量トレーダー出身のEA開発者ですので、それだけに、両者のスタンスの違いも感じており、解説もできます。 私は裁量トレーダー時代に一定の実績を収めましたが、私の場合には「裁量トレーダーを継続できない」という結論に至りました。 そこにはメンタルの要素も非常に強いのですが、そういった話も含めて今回は解説していきます! 勝てる手法を持っていてもメンタルで負けてしまう… 裁量トレーダーのメンタルの持ち方 まず初めに、裁量トレーダーは様々なテクニカルやサインツールを駆使して「最終的にエントリーの判断は自分が行う」というのが一般的です。 そしてそこに至るまでには「確固たるトレード手法」を磨く必要もあります。 そして勝つこともありますが当然ながら負けることもあります。常にチャートを監視しながら負けた時にはメンタルもやられます。 負けてメンタルが平常心を保てなくなった場合、当初のトレードルールを破ったり、「倍返し」でロットを増やしたり、ナンピンしたりと、挽回しようとして余計に傷口が広がったりします。 なので裁量トレードでは「淡々と冷静にルール通りトレードを繰り返す」ということが求められます。 EA運用におけるメンタルの持ち方 それに対してEA運用においては、トレード手法、すなわちロジックは予めEAの中に入っており、なおかつEAが人間の代わりに「淡々と冷静にルール通りトレードを繰り返す」ものです。なので、その時点で既に裁量トレードで求められるメンタルの必要性はなくなってきます。 スポーツに例えれば裁量トレードは選手で、EA運用者はEAという選手の監督といったイメージです。まずは、こういった根本的なスタンスの違いを踏まえる必要があります。 すなわち、EA運用では「EAの選び方」と「EAのリスク管理の計算」を徹底しながら、「EAという選手の監督を務める」といったイメージです。 それを踏まえて、次に「EAの監督としてのメンタルの理想の在り方」について書いていきます。 あなたはEAという選手を活かす監督です! 選手であるEAの監督としてのメンタルの理想的な在り方とは? 「EAの選び方」と「EAのリスク管理の計算」は、EAの運用者である「監督」によって多少の「采配」は違えど、その連載記事に書かれていることを踏襲するならば、そこまで成績に大きな差は出ないはずです。 それでもEA運用で上手くいく人とそうでない人が出てしまいます。 それは学生の頃を考えると同じ先生に教わりながら生徒によって成績差が出るのと似ています。 つまりは先生が同じこと(EAの選び方とEAのリスク管理の計算)を教えていても、聞く側の生徒が「どのように感じたか?」の違いという部分が大きいと思います。 EA(選手)の運用者(監督)が今まで何を感じて学んできて、采配を振るうか?という事になります。 それがまさに「重要なメンタルの部分のうちの1つ」なんだろうと思います。 とりわけEAの場合には、ほとんどが「ロジックの中身がブラックボックス」です。EA運用で成績差が出てしまうのは「ブラックボックスによるメンタルの変化」が大きいと思います。 EAのロジックの中身がブラックボックスなだけに「監督の采配がブレる」という事なんだと思います。 なぜEAのロジックはブラックボックスなのか? では、なぜEAのロジックはブラックボックスなのかというと、簡単に言えば盗作防止です。汗水垂らして、やっとの思いで開発したロジックを盗まれては商売あがったりです。 しかしながら皆さんは「ロジックが分かった方が運用しやすい」と考えるでしょう。 それは大間違いとは言いませんが、プロのEA開発者の私からすれば、だいぶ間違っていると言えます。 そもそもはEAは、選び方とリスク管理の計算でほぼ結果が決まっていきます。それを踏まえた後は「ほったらかし運用」でも良いくらいです。 それは、正攻法のバックテストの成績から客観的なデータを使ってリスク管理をしますので、「どんなロジックなのか?」という事はさして分からなくても良いと考えるからです。 ここの意識の持ち方は非常に大切です。ここの意識の持ち方を間違えてしまうと、EA運用で結果が伴わないことにつながります。 それでは次に、もっと詳しく解説していきましょう。 果たしてロジックが分かっても成績が向上するか? 先ほど、「ロジックが分かった方が運用しやすい」と考えるでしょうと書きましたが、それはおそらくEAをサインツールと同じように考えているからだと推測します。 「選手であるEAの監督であるのがEA運用者」と述べましたが、もしかしたら「EAのON・OFF、ハンドリングを入れることが監督の役目」と考えているかもしれません。しかしながら、ハンドリングを入れて、実際に結果は出せているでしょうか? サインツールで結果を出せている方なら、EAに半裁量を入れても勝てるかも知れません。ですがサインツールで勝てているならEA運用をしようとは考えないかもです。 しかし現実はサインツールでのトレードで不充分であるからEAを使おうとしているんだと思います。 それを客観的に踏まえると、サインツールと同じことをしてEAで勝てるでしょうか? そもそもEAはFX自動売買であり、「自動で売買する為に作られたツール」です。その意に反して、ハンドリングを入れるということはナンセンスと考えます。 正攻法のEAであれば、長期間のバックテストによって右肩上がりになるものです。その中には様々な相場環境や重要経済指標も経験してきました。 もちろん、重要経済指標前にEAを停止した方が精神衛生上として良いなら、メンタルも崩れにくく、余計なNG行動に出なくて済むなら、その方が良いです。 ですが、そもそものEAの本来の特性上、本来の使い方は放ったらかし運用になります。 私はEAの選び方とリスク管理を徹底して放ったらかし運用です! という事で次に、「NG行動」というワードが出てきましたので、ロジックがブラックボックスであることによって引き起こされるNG行動とは何か?ということを詳しく解説していきたいと思います。 ブラックボックスによって引き起こされるNG行動とは? それでは最初にザックリと箇条書きでNG行動の一連の流れについて書いていきましょう。 EAのロジックがブラックボックスであることによって引き起こされるNG行動とは!? EAの選び方を徹底せず、ロジックが分からずに運用するので疑心暗鬼になってしまう↓すぐにエントリーしないと正常に稼働設定できているか不安でEA開発者に問い合わせる↓思ったように(特に天底で)エントリーしてくれなくて、EAに対して不信感を持ってしまう↓EAが信じられず、感情的な行動(半裁量、ハンドリング、稼働停止など)に出てしまう↓EA本来の性能が発揮されなくなってしまう↓自らの半裁量を入れていて負けたにも関わらずにEAのせいにしてしまう↓短期的な損失により、客観的な根拠もなく感情的にEAを停止して使わなくなってしまう↓その後、リスク管理を徹底して、放ったらかしにしていれば勝っていたことが分かる↓余計に悪循環が発生する、トラウマになる、EAに拒否感を覚えてしまう↓結局は資産が増えないまま時間が経過していく という事でして、こういった一連の流れを経験している方も多いかと思います。 じゃあ、どうすれば良いのか?? それでは、ネガティブな一連の流れの話を解説するだけで終わってしまっても良くないですし、「じゃあ、どうすればいいのか??」というアンサーを抜粋して分かりやすく解説していきます。 ここからは「EA運用ならではのメンタル術」の処方箋になります! EAの選び方を徹底せず、ロジックが分からず運用するので疑心暗鬼になる これは、EAの出品ページの内容や、射幸心を煽る広告を見て「何だか稼げそう」と思って、興奮しながらEAを買って失敗するケースに多く散見されているものなんだと思います。 または「みんなが買ってるから自分も買う」という日本人らしい気質の方は非常に多いです。しかしながら人それぞれ資金量も既に持っているEAも異なりますし将来設計も異なります。 なので、そのようなEAの選び方をすると「こんなはずじゃなかった」ということになってしまいます。 正しくは「EAの選び方」というスキルをしっかり学んで、納得してからEAを購入するのが良いです。 なので「EA運用で稼げるかは、EA選びの時点で既に決まってしまっている」 ということを肝に銘じて「EAの選び方」の徹底に努める事が重要だと思います。 https://www.wikifx.jp/reiwa-double-e-001/ EAの正しい選び方とは…?人気のEA開発者が詳しく教えます! すぐにエントリーしないと正常に稼働できているか不安でEA開発者に問合わせる これは、「短期的に今すぐガッツリ稼ぎたい」という気持ちの表れでもあると考えています。この気持ちが強すぎるから、「今すぐガッツリ稼げますよ」という悪徳商材に騙されるのです。 EAとは、「エントリー基準を満たしたらエントリーして、決済基準を満たしたら決済する」ものです。稼働させてからすぐにトレードするほど、チャートパターンにおける優位性は切り取れません。 つまりは、「すぐにエントリーするEAほど怪しいEA」というくらいに考えて頂きたいです。 例えば毎日1トレードのペースだと、1ヶ月で20回、1年で240回、20年で4800回となります。 バックテストを見て、それよりも少ない場合、毎日はトレードしないということになります。 また、EAがチャンスと判定したら短時間にまとまって複数回のトレードをする場合もあります。従いまして毎日ペースでも、数日間はトレードしない場合も普通に往々にしてあります。 「優位性のあるタイミングまで待てる」というのもEAの長所ですし、「ポジポジ病にならずにエントリーを我慢できるのもEA」と思って頂きたいです。 「我慢できるのもEA」というスタンスは非常に重要なのです! 思ったように(特に天底で)エントリーしてくれない これは、「EAが人間の手に届かないかゆいところに手が届く」が如く、必ず相場の天や底のタイミングでエントリーしてくれたりして勝ってくれるのがEAだ、と思うかも知れませんが、 もし、「優秀なEAほど、天底でエントリーしなくなる」と言ったら信じられるでしょうか? 2004年~直近までなど、長期間のバックテストの中では実に様々な相場環境が存在します。その中で正攻法のEA開発者は、毎年満遍なく利益が出るようにEA開発を行います。 そうした場合に、どんな相場環境でも天と底を捉えるトレーディングは極めて難しくなります。時期によっては勝つどころか相場環境とマッチせずに不調になりドローダウンが発生する事もあります。 そんな中で、毎年満遍なく利益が出るようにEA開発を行っていく場合、「だいたい」のポイントでエントリーして、「だいたい」のところで決済して、長期的に見れば「だいたい」毎年満遍なく利益が出るようにEAを開発することが理想となります。 ですので、「バックテストだと超勝てそうだけど実際にはパッとしない」と感じるかも知れません。 ですが逆に言えば、「ほとんど天底を捉えているEAほど怪しいEAである」、すなわち「直近の相場だけに過剰最適化し過ぎているEAである」くらいに思った方が良いです。 そういったEAは、少しでも相場環境が変われば、すぐに破綻しやすいと思います。 ここの感覚をマスターできれば運用がラクになります! 感情的な行動(半裁量、ハンドリング、稼働停止など)に出てしまう 先ほども述べましたが、EAのロジックはブラックボックスです。ロジックが分からない状態で半裁量を入れるというのは非常に危険な行為だと考えます。 強いて言えば、裁量トレードが得意な方ならEAに半裁量を入れても良いかも知れません。しかしながら、ロジックが分からなければ半裁量を入れようが無いことはプロほど分かると思います。 なおかつEA運用を始めた方のほとんどは、裁量トレードで上手くいかなかったから始めたと思います。であれば「EA本来の性能を発揮できない可能性の方が極めて高い」ということは分かると思います。 逆に言えば、EAに対して「今日は稼働停止推奨です」とか作者や運営元が指示を出すことは、私からすれば「作り込んでいない未完成なEA」と判断して使うことは一切ありません。 プロのEA開発者から見るユーザーさんとのメンタルの違い EA運用のメンタル的な取り組み方として色々と解説してきましたが、ここでは「代表的・一般的な注意事項」的な解説をしていきます。 これは、EA開発者になる前のユーザーの時代と、EA開発者になってからの経験が活かされています。また、ユーザー様からのご質問なども加味しまして総合的に解説致します。 「複数の口座間の乖離について」 EAが不調な時期に「A口座ではエントリーしたけど、B口座ではエントリーしなかった」など、いわゆる「口座間の乖離」について1つ1つのトレードで気になってしまう方は非常に多いです。 これは先述した、「今すぐガッツリ稼ぎたい」気持ちと「ブラックボックスのロジック」に起因するものと思います。 そうした意識を変えて、「EAの選び方とリスク管理」を徹底する事がEA運用には大切という事です。そして、「口座間の乖離」が発生してEAに不信感を覚えてしまうあなたに解説をしていきます。 変わるものと変わらないもの EA運用に取り組むうえで、「口座間の乖離の原因の追及」をしたい方がたくさんおりますが、まずそこで特に踏まえておくべきことが「変わるものと変わらないもの」の見極めとなります。 物事の発生原因を特定するうえで「何が変わって、何が変わっていないか?」は非常に大切です。そして原因は「変わったこと」の中にある場合がほとんどである、ということになります。 これは工場勤務の方なら分かる方もいると思いますが、「4M変化点」という言葉があります。 4M変化点とは? Man(人)Machine(機械)Material(材料)Method(方法) 品質管理手法の1つで、製造現場の4つの要素(4M)の変化点を把握し、品質トラブルを未然に防ぐことを目的としています。 すなわち、不良品などの不具合が発生した時、この4Mの中で変化したところを確認し、原因を突き止め、恒久的な対策を施すことによりトラブルを減らす役割を担っています。 このように、高度経済成長から培ってきた「ものづくり」のノウハウがありますが、これがEAにも通ずるものがある、ということです。 これをEAに例えると、 4M変化点をEAに置き換えると Man(EA運用者、EA開発者)Machine(EA)Material(配信レート)Method(リスク管理、FX会社ごとのMT4/5) このように分類され、EA運用でトラブル、口座間の乖離が生じた時には、この4つに分けて解明すると早期発見につながります。 そして、この中で「唯一、変わらないもの」が存在します。そうです。EAです。EA、すなわち中身のロジックのプログラムは何があっても書き換わりません。 逆にEAのプログラムが書き換わったら怖い… 仮に100人中100人のみんなが同じ不具合を出していたら、EAに原因がありそうですが、そうではない場合、EA以外の原因で不具合が発生している可能性がほとんどです。 このようにして見てみると分かりやすくなりますが、こういった「変わるものと変わらないものの見極め」は重要なのです。 配信レートは「生もの」であるということ まずは以下の画像をご参照下さい。 学生の頃に理科の実験でやった事がある方もいるかも知れません。これは「レモン電池」と言って、レモンの成分により電球がパッと点灯する実験です。 MT4やMT5でのFXトレードでは、これと同じ事が言えると考えております。 この画像で何が言いたいかというと、「配信レートは生ものである」という事です。 MT4やMT5の配信レート・注文~約定までは、全てシステマチックで画一的と思うかも知れませんが、実は、そうではなく様々な要因で配信レートは運用者の口座によって変わっていきます。 「レモン電池」の画像を例にすると、流れる電流や電圧というのは画一的ではありません。「電極をどの位置に挿入したか?」「どの深さまで挿入したか?」によっても変わりますし、そもそもレモン自体、どこの産物なのかによっても含まれる成分の含有量は変わります。 これと同じように、配信レートが異なってくるという事です。 これは、それぞれのFX会社で注文を流す提携先のLP(リクイディティプロバイダー)が異なり、通信環境なども異なること、口座によってはロット数の違いでFX会社の注文の受け方が異なること、 これらが相まって配信レートが変わってしまうという事であり、ごく一般的となっております。 そしてその配信レートがその運用者ごとに変わってしまうということは、エントリーや決済を判定するテクニカルの計算値も変わってしまうということです。すると必然的に、「口座間の乖離」が生まれてくるということになります。 ちなみにそれらを踏まえて、別の異なるアプローチから長期的に損益がプラスになるように開発していくというのが、正攻法のEA開発者の仕事ということになってきます。 同じFX口座タイプでも差異が出てしまうというのは初耳かもですね! 短期的なドローダウンに一喜一憂しないこと このフレーズはよく耳にすると思いますのでサクッと解説します。 例えば、かの有名なメジャーリーガーで数々の成績を残したイチロー選手。彼はヒットを打っても凡退しても表情1つ何も変えません。 これは、短期的なドローダウンに一喜一憂しないことに通ずるのですが、要は打席の全てでなぜヒットになったか、凡退になったかを常に考えていて、打席の全てで説明ができて継続的にヒットを狙える状態になっていることが理想だからです。 イチロー選手は「一番の不調時とは説明できないヒットが出て好調な時」と言っています。つまりは説明ができなければ、今後も再現性を保って同じヒットが打てないという事です。 これはEA開発に例えれば「何だか分からないけど最適化したら良いEAが出来た」のと同じです。そこに現実的に勝てる理屈が存在しなければ、ギャンブルと同じで怖くて使うことはできません。 もっと簡単に言えば、練習不足でも、まぐれでヒットを打って喜ぶ人とは違うという事です。それで喜ぶ人は、まさに「ギャンブルでトレードしてまぐれで爆益になった」と言えるでしょう。 そうではなく、正攻法のEA開発者であれば、その辺りは充分にケアしているところになります。つまりは全てのトレードで「勝つべくして勝ち、負けるべくして負ける」ところまで仕上げています。 ですので私は仮にそのEAのロジックを忘れていて、勝っても負けても一喜一憂する事はありません。 つまり「EAの選び方とリスク管理の計算方法」を徹底すれば一喜一憂する必要が無いということです。 トレードで一喜一憂しない為にも「EAの選び方とリスク管理」は大切なのです! EAは、機械的に毎月・毎日、決まった利益を出してくれない事に注意する 悪徳商材のEAでよく使われるワードとして「日利」「月利」があります。私は「年利」なら聞いた事はあったのですが、悪徳商材を知った時に初めて知りました。 プロのEA開発者から申し上げると、正攻法の優秀なEAでも月ベースでマイナスは日常茶飯事です。 それが悪徳商材になると超短期的な爆益のスクリーンショットをSNSに貼り付け、「日利5%!」などと射倖心を煽るセールスをよく見かけます。 これは、短期的に儲かったとしても、超短期的に過剰最適化したEAがほとんどで、少しでも相場環境が変わってしまえば、即破綻する可能性が極めて高いです。 そう言った中で、「EAは、機械的に毎月・毎日、決まった利益を出してくれるもの」という間違った刷り込み、認識をされることがあり、 それが間違ったEA運用を助長する、ということになります。 そもそもEAとは、ある一定のロジックに従って愚直にトレードします。すなわち、トレード・チャンスが到来した時にのみ、トレードするものとなります。 従いまして、「EAは、機械的に毎月・毎日、決まった利益を出してくれるもの」ではありません。 どんな相場環境でも毎日、一定の金額を稼げるEAはありません! 稼働すると途端に負け始めるカラクリ さて、バックテストもフォワードもバッチリ、でもいざ稼働したら負け出した事はあるでしょうか?そして「原因がなぜか分からないけど騙された!」と思い、稼働を停止した事はあるでしょうか? しかしながら、これには明確な理由があります。 それは結論からザックリ申し上げますと「バックテストから見るEAの性能以上のパフォーマンスが出ているタイミングから稼働を始めた」ということになります。 例えば長期間のバックテストで勝率が70%だったとして、直近の成績は好調で90%だったとします。そうすると勝率は元々の長期間のバックテストの70%に収束しやすいと考えるのが妥当であり、それを踏まえると、その後のトレードでEAは不調になる確率の方が高いことが分かります。 そのタイミングで稼働を開始するから、いざ稼働したら負け出すことになるのです。 ※これはあくまでも「正攻法」のバックテストで右肩上がりになるEAに限った話であり、「EA選び」と「EAのリスク管理の計算」という客観的な判断は必ず踏まえて頂きたいです。 https://www.wikifx.jp/reiwa-double-e-001/ EAの正しい選び方を知りたい!!!人気のEA開発者が詳しく教えます! https://www.wikifx.jp/reiwa-double-e-003/ EAの資金管理は超重要!プロの開発者がリスク管理方法を解説 まとめ という事で、今回は「EA運用ならではのメンタル術」を解説していきました。 プロのEA開発者からすれば「EA運用ならではのメンタル術」というのが存在していて、それが「EAの選び方」と「EAのリスク管理」と並んで最重要であると考えております。 そしてEAというものはこんなものなのだよ、という話の中で重要なテーマがあるのですが、 次回以降では「EAだけが特別なものではない、EAは生活の中の一部にしか過ぎない」ということを書いて、EAがもっと身近なものになっていけたらなあと考えております。 それでは!
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2024.11.29
香港ドルは日本円でいくら?値動きの特徴や両替方法を解説
近年では海外旅行や留学、海外出張などで、日本円で香港ドルを買ったり、香港ドルで日本円を買ったりする機会が増えてきました。 日本円から香港ドルを両替したいけど… 香港ドルは日本円でいくらぐらいなの? 香港に行くなら、香港ドルが必要。 今回のWikiFXでは、香港ドルの特徴や為替レート、おすすめの両替方法について解説していきます。WikiFXでしか得られない情報も満載です。香港ドルや外貨に興味ある方は、ぜひご一読ください。 この記事でわかること 香港ドルの特徴や歴史 香港ドルと日本円との関係 香港ドル/日本円 リアルタイムレートの確認方法 香港ドルの両替と送金(国内版・香港版) 香港ドル取引でおすすめのFX会社 香港ドル(HKD)とは? 特徴や歴史、日本円(JPY)との関係性 Hong Kong Start Ferry Port 香港は中国を代表する国際都市です。中国の都市ではありますが、ある時期から中国とは全く異なる独特の文化・経済発展を遂げてきました。 香港とはどのような都市なのか、香港の概要と香港ドルの歴史について、最初にご紹介します。 香港とはどんな都市? 出典:Google Map 香港は、中国広東省・深圳市に近い世界有数の国際都市の1つです。半島や諸島で構成され、多種多様な人種が共存しています。言語は主に、広東語と英語。アジアを代表する金融ハブとして、世界中の多くの企業が香港に拠点を構えています。 香港ドルとはどんな通貨? 香港ドルは、香港の都市内で流通している法定通貨のことです。通貨コードはHKD、英語ではHong Kong Dollarと書きます。国際貿易が盛んな香港での取引には、香港ドルが使われることが多く、国際通貨としても広く普及している通貨です。 中国銀行(香港)/ Nathan Road 香港ドルを発行するのは、国の中央銀行ではなく、「香港上海銀行」「スタンダードチャーター銀行」「中国銀行香港」の3つの都市銀行であることが大きな特徴です。金融政策も中国本土とは分離しているため、自由な貿易・経済政策が実施できることが香港ドルの強みです。 香港ドルと香港の歴史 Natham Road Hong Kong 香港が現在のような国際都市として発展した背景には、英国領土だった時代が長かったことを挙げることができます。 時は大英帝国ヴィクトリア女王の時代。当時、領土を全世界に拡大させていた英国は、1842年アヘン戦争にて香港を自らの領土としました。以来、1997年まで香港返還の年まで、香港は英国による統治が続きました。(一時は日本の領土だった時代も) 英国の統治下にある間、英国や欧州の企業が相次いで香港に資本参入しました。これが香港が国際都市として発展したきっかけです。 英企業の資本参入とともに、中国とは別の経路で香港独自の国際貿易が発展していきます。貿易上の理由から、人民元ではなく香港ドルが使われるようになったのです。 香港ドルと日本円の関係 香港ドルは国際貿易における需要が高いため、景気の影響を受けやすいのが特徴です。米国や欧州、日本、中国など主要国の経済が活発な時には、貿易や投資を促進させ香港ドルの価値が上がります。 世界の経済情勢が活況 → 香港ドルが買われて、日本円が売られる 世界情勢が不況 → 香港ドルが売られて、日本円が買われる 世界経済のニュースや情報を知ることで、香港ドルと日本円の価格動向のヒントが掴めるでしょう。 また、香港ドルは米ドルと連動するペッグ制が採用されている点も、抑えておきたいポイントです。 米ドルペッグ制とは ペッグ制とは、米ドルに連動するよう、各国が為替介入を行う制度のことをいいます。貿易において、為替変動から不利な状況にならないよう、特定の国では、米ドルペッグ制で米ドルに連動する仕組みがとられています。 米ドル円/香港ドル円の比較チャート ペッグ制によって、米ドルが上昇すると香港ドルも上昇します。上図チャートのように、香港ドル/円(HKDJPY)と米ドル/円(USDJPY)はほぼ同じように動いているのです。 ちなみに、米ドルに対して円が弱い時には、香港ドルだけでなく総じてユーロや英ポンド、韓国ウォン、人民元に対しても円が売られる傾向にあります。 参照:ペッグ制 - nikkei4946.com 続けて、為替レートを確認する方法を見ていきます。 香港ドル(HKD)と日本円(JPY)為替レートの確認方法 香港ドルの為替レートは、銀行や両替所、FXメディアなどさまざまな方法で調べることができます。通貨の為替レートは、インターバンク市場の取引価格を基盤に決められています。 インターバンク市場とは? インターバンク市場とは、銀行や金融機関が通貨を取引するネットワークのことです。 為替レートは各業者ごとに異なるため、より多くの業者のリアルタイムレートを知り、相場がどれくらいなのか知っておくことが大切です。 リアルタイムレートを調べるにはどんな方法がある? では、リアルタイムレートを調べる方法を、2024年の最新のデータを基にいくつかご紹介しましよう。 銀行で香港ドルの為替レートを調べる 手堅い方法として、銀行や証券会社など大手金融機関が提供するレート配信を利用することができます。数分遅れの表示ですが、大まかな参考として使えます。 三井住友銀行 マーケット情報 外国為替 出典:三井住友銀行 マーケット情報 初心者でも、見やすいのが三井住友銀行のマーケット情報です。世界16か国の通貨がチャート一覧で確認できます。複雑な操作は一切必要ありません。 2024年10月19日時点: 1 HKDドル = 19.23~19.24円 (平均値・仲値) 三井住友銀行 外国為替マーケット情報はこちら みずほ銀行 外国為替公示相場 みずほ銀行の場合は、TTS(買値)とTTB(売値)とさらに仲値(中間の平均値)が一覧表で確認できます。更新ペースは遅いものの、分析レポートやニュース、過去のヒストリカルデータ(為替レートのデータ)の取得も可能です。しっかり分析したい方に。 2024年10月19日時点: 1 HKDドル = TTS/19.75、TTB/18.69、仲値/19.32円 みずほ銀行 外国為替公示相場はこちら 両替取引所で香港ドルの為替レートを調べる 出典:ワールドカレンシーショップ 空港などの両替取引所でも、香港ドルの為替レートがリアルタイムで公開されています。例えば、三菱UFJが運営するワールドカレンシーショップでは約1時間おきの更新、世界中の通貨18種類の為替レートが表示されています。 2024年10月19日時点: 1 HKD = 売値/21.74円、買値/16.78 三菱UFJワールドカレンシーショップ 本日の為替レートはこちら 国際送金サイトで香港ドルの為替レートを調べる もう1つ、ぜひ活用したいのが国際送金サービスなどの為替レートです。登録なしでもリアルタイム情報が閲覧できて便利です。 オンラインで両替や送金が行える業者もあります。例えば国際送金サービス「Xe」の場合は、以下のように細かい換算例を公開しています。 出典:Xe 国際送金サービス 2024年10月19日時点: 1 HKD = 19.24円 Xe 国際送金サービスの為替レートはこちらから リアルタイム為替換算ツールが使える 国際送金サービスのサイトでは、1通貨から指定した通貨数(金額)にて、換算した場合の金額を自動計算してくれます。 リアルタイムレートですので、計算するタイミングによって両替した金額も変動します。色々な日時・時間帯で試してみましょう。 香港ドルのレートが確認できるアプリをスマホにインストールしておけば、レートの比較も容易です。 香港ドル/円(HKDJPY)の為替相場を知っておこう 香港ドルの概ねの為替相場がわかれば、提示されている価格が安いのか高いのか判断するのに役立ちます。より多くの業者の為替レートを調べておきましょう。 相場を知らないと不利な価格で取引してしまうかもしれません。 香港ドル(HKD)と日本円(JPY)の両替方法と送金方法 Hello Money Exchange co /Chunking Mansion 「香港ドルから円」「円から香港ドル」へと両替・送金する方法は、国内と香港現地とで大きく変わってきます。 国内で準備するよりは、香港に着いてから両替する方がはるかに選択肢が増えます。香港現地では、両替業者が驚くほど多く、レートや手数料の条件も良いのでおすすめです。 ここでは、日本における香港ドルの両替・送金のやり方を解説したうえで、香港現地の両替・送金方法を幅広くご紹介していきます。 「香港ドルから日本円」「日本円から香港ドル」へ両替(国内) 日本円から香港ドルに両替えする、最も一般的な方法は国際空港の両替所です。空港の両替所はレートが極端に不利なうえ、手数料が高く設定されています。できれば、最低限の両替のみにとどめておいた方法がよいです。(現地でクレジットカードも使えます) 手数料は1通貨あたり2.0円~3.0円程度が相場。10万円分の両替に2,000円~3,000円程度の手数料がかかります。 海外でのやり取りは不安だという方は、日本で両替しておく方が安心できるでしょう。 香港ドルを扱っている銀行・両替所 空港以外で、香港ドルに両替できる銀行や両替業者は以下のとおりです。 外貨両替ができる銀行・両替所 三菱UFJ銀行 ワールドカレンシーショップ(全国に支店あり) ソニー銀行(要外貨預金口座) 福岡銀行 外貨両替(福岡県内のみ) 外貨両替ドルユーロ(外貨両替宅配サービス) 大黒屋 外貨両替サービス 両替の手順とやり方 業者によって若干の流れは変わりますが、オンラインで予約をとって「レートと換金額の確認 → 指定口座への入金→ 外貨の受け取り」という流れになります。 空港や銀行の外貨両替窓口の場合は、そのまま直接窓口にて換金が可能です。国内で香港ドルを扱う銀行・両替業者は非常に少ないので条件はあまりよくありません。 国内での香港ドルの両替えは、非常に不利だと覚えておきましょう。 香港ドルの両替方法(香港版) 現地に行くのであれば、一番おすすめな両替方法は香港の外貨両替所(Currency Exchange)にて両替する方法です。 とくに有名なのが、ネイザンロード(Nathan Road)にある重慶大厦(チョンキング・マンション/Chunking Mansion)と呼ばれる巨大ビルディングです。 Chunking Mansion このマンションには400以上のホテル・ホステルが集結しており、世界中から訪れる宿泊客を相手に多彩な両替所が立ち並んでいます。 リアルタイムレートのボードで為替レートが確認できる 対応する通貨の種類は20~40種類。両替所の窓口にはリアルタイムレートの液晶ボードが設置されているため、いくらで換金されるのかボードを見て確認することができます。 リアルタイムレートのボードが設置してある様子 リアルタイムレートのボードが設置してある様子 日本円はメジャーな通貨なので、ほとんどの業者にて取り扱っています。手数料が無料の業者も多いです。 両替所の窓口に日本円と「コミッションなし」の画像 換金レートの見方は日本とは異なる HongKong Forex Limited/Currency Exchange 香港の両替で1つ注意したいのが、香港ドルベースでレートが表示されている点です。 為替レートは香港ドルベース Shop Buy / Buy → 業者が円を買う価格(香港ドル)0.516HKD Shop Sell / Sell → 業者が円を売る価格(香港ドル)0.519HKD 「Buy」は業者が日本円を買う価格です。例えば、上記の表示レートの場合は「1円を0.516香港ドルで買います。」という意味になります。以下のように計算できます。 香港両替所のレートを換算する方法 1円 = 0.516HKD 1,000円 = 516HKD、10,000円 = 5,160円、100,000 = 51,600円 2024年10月19日の換金レートは一番高いところで「1円 =0.520HKD」でした。コミッションフリーの業者が多いので計算もわかりやすいです。 UK Exchange Co. Limited/ Chunking Mansion 両替所はたいていは英語ですが、書面の数字をやり取りしますので、そこまで話す必要はありません。 「How much`/ハウマッチ ?」「Japanese yen/ジャパニーズ・エン」「Hong Kong dollar/ホンコン・ダラー」など簡単な単語だけでやり取りできます。スタッフの多くは外国人なので、相手も助かります。 英語で伝えなくとも1万円札(5千円札、千円札」を見せれば、いくらで交換してくれるのか計算機や紙に書いてくれます。 スマホに計算機をインストールしておけば、スマホの画面で額面のやり取りができます。「YES?}「OK?」と画面上の数字を見せながら確認します。 額面に問題がなければサインして両替する もし、価格が気に入らなければ「NO」と言って換金しなければよいだけです。 両替所は、顧客のサインがないと換金できないルールになっています。 額面に問題がなければサインをしてお金の受け渡しをします。サインをすると、換金額をOKしたことになりますので慎重に計算して確認するようにしてください。 レートは常に変動しています。円が高い時を狙って数回に分けて換金するのがコツです。 香港では暗号資産も簡単に売買できる CRYPTO / Chunking Mansion そして、外貨両替所だけでなく、香港は暗号資産の店頭取引においても先行する存在です。香港の暗号資産取引所にて、簡単に現金への換金や、暗号資産の購入が行えます。 USDT Exchange / Chunking Mansion 暗号資産の取り扱いで、最も多かったのがUSDTです。USDTなら外貨両替所で取り扱うケースもあるようでした。他にはメジャーな暗号資産、Bitcoin、Ethreum、BCHなどが扱われています。 閉鎖されたBINANCEの看板 また、閉鎖されたBINANCEの看板も残っていて、新しい暗号資産業者が営業していました。「おお!BINANCEじゃないか。」と日本人にとっては、ちょっと感動してしまうシーンかもしれません。 外貨だけでなく、暗号資産でも香港は注目の都市なのです。 香港ドル・日本円を送金する方法(国内・香港版) 海外送金に関しては、香港ドルの場合も日本円の場合も、オンラインですべて完結する国際送金サービスの「Wise」がおすすめです。海外の業者ですが、日本にも支店があり日本語100%で利用することができます。 出典:WISE公式サイト WISEは約40通貨の海外送金に対応しています。ただ、時期によって制約を受ける通貨もあるので確認が必要です。2024年10月時点では、香港ドルと日本円の送金はできます。 出典:WISE公式サイト 銀行やその他国際送金サービスと比較して、レートが優遇されていて手数料が格安な点がWISEのおすすめポイントです。 WISEの国際送金サービスの使い方 WISEの国際送金の手順を見ておきましょう。 香港ドルの送金方法 会員登録をしてログイン 送金金額など必要情報を入力 利用規約に同意 送金目的、入金方法を選択 Wiseの口座に入金して本人確認を行う 送金手続きを完了して着金を待つ 詳しくはWISEの公式サイトから確認することができます。 香港ドル/円(HKDJPY)の両替・送金の手数料 香港の両替所では手数料無料が多いですが、たいていは通貨の両替や送金には手数料がかかります。手数料は業者・サービスごとに異なるため、要確認です。 為替レートだけでなく、手数料もしっかり比較検討することが大切です。 香港ドル絡みの投資は実はオススメ、その理由 Trustworthy Global / Chunking Mansion 香港はその独特の地域性から、世界の金融ハブとしての地位を獲得しました。ニューヨーク、ロンドンに次ぐ第三の金融ハブともいわれています。 シンガポールや東京、マレーシアの一歩先を行く香港への関心が高まってきています。ここでは、香港ドル絡みの投資商品についてご紹介しましょう。 香港ドルは今後の需要が期待できる通貨 香港は自由な国際貿易の拠点として、世界中の企業が集積し順調な経済成長を遂げています。2023年度のGDPは、3,820億ドル(約50兆円)を記録、世界経済の約0.36%を香港が占めているのです。 香港のGDP成長の推移(2012~現在) 出典:Trading Economics カナダのシンクタンクFraser Institute(フレーザー・インスティテュート)が行った統計分析では、香港は1996年~2022年にかけて自由経済度の部門において連続1位を維持しているとのこと。 2023年度はシンガポールが1位となったものの、今後も国際貿易の拠点として香港ドルの需要が伸びることが期待されています。 参照:香港の自由経済度1位から2位に - JETRO 香港ドル関連の投資商品にはどのようなものがある? 香港ドルに関連する投資商品には以下のようなものがあります。 香港ドル 香港株式インデックス 香港ETFへの投資 香港個別株 香港株式インデックスは、香港株式を代表する個別銘柄で構成された株価指数。ハンセン株価指数とも呼ばれています。香港ETFも似たようなもので、株式、コモデティー、金、テクノロジー、サービス業、不動産などセクター別に銘柄が選別された商品です。 インデックスやETFは、プロの運用会社によって銘柄の選別が行われているため、株式や金融商品に詳しくなくとも投資できるメリットがあります。 また、株式に詳しい方は個別銘柄で中長期を狙うという手もあります。 差しあたって、始めやすいのが香港ドルです。 海外の金融商品には詐欺も多いので十分に注意しましょう。 香港ドルでおすすめのFX会社ランキング UK Exchange Co Limited / Chunking Mansion 香港ドルに投資をするなら、外貨預金かFXが一般的です。 一概には言えませんが、FXであれば少ない資金でも取引が可能なため、ハードルは低めです。「売り」から始めることも可能で、外貨預金のように円高になるタイミングを待つ必要がありません。 すぐに始められるFXで、普段から香港ドルや外貨取引の知識を深めておけば、いざという時に効果的です。 最後に、香港ドルでおすすめのFX会社、トップ3をご紹介します。 1位 ヒロセ通商 初心者でもしっかり学べる! 出典:ヒロセ通商公式サイト 香港ドルを取り扱うFX会社の中で、一番におすすめしたいのが「ヒロセ通商」です。 ヒロセ通商なら初心者でも使いやすい取引ツールが選べて、トレードで勝つための支援ツールや教育コンテンツが豊富です。しっかりと為替取引の基本が学んでいけます。 食品プレゼントやキャッシュバック等のキャンペーンも充実していて、1,000通貨から少額取引も可能です。ぜひ、デモトレードから試してみてください。 2位 ソニー銀行FX 香港ドル預金がそのまま使える! 出典:ソニー銀行公式サイト 香港ドルをキャッシュで保有したい方は、ソニー銀行FXが大変便利です。 ソニー銀行では、外貨預金の通貨をそのままFXで運用したり、現地で引き出すことができます。香港ドルの価格が下がった時に預金しておけば、円安香港ドル高が進んだとしても全く安心です。 FXで外貨取引を学びつつ、現地での香港ドル調達方法としても使えるのです。 ソニー銀行 外貨預金・FXの詳細はこちら 3位 マネーパートナーズ 香港ドルの外貨両替サービスが充実! もう1つ、香港ドル投資で抑えておきたいFX会社はマネーパートナーズです。マネーパートナーズは、少額取引と高度なテクニカルツールに定評があるFX会社です。 マネーパートナーズに預け入れている資金は、外貨両替サービスにて両替えができる仕組みです。香港ドルに対応する銀行やFX会社は少ないので貴重な存在だと言えます。併せてご検討ください。 マネーパートナーズの外貨両替サービスの詳細はこちら 副収入を得る手段としてもFXが活用できます。 まとめ:香港ドルの両替えテクニックをFXで学ぼう! 香港は日本から飛行機でたったの3-4時間程度。近場にあるアジアのインターナショナルハブです。中国の文化を基盤としながらも、あらゆる人種と通貨が入り交じり、独特の経済都市を形成しています。 日本の九州からなら、わずか1万円ちょっとで香港に飛べます。今後ますます、香港に立ち寄る日本人が増えていくに違いありません。この機会に、香港ドルの上手な両替え方法をFXで学んでおくことで、きっと将来役に立つでしょう。
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2024.11.27
ヒロセ通商の経済指標カレンダーの見方・トレードへの活用法
経済指標は、FXトレードでは重要な判断材料の1つです。毎日さまざまな指標の発表が行われていて、発表の結果しだいで通貨ペアのレートも大きく変化していきます。 経済指標はどこで調べればいい? どこの経済指標カレンダーはおすすめなの? 経済指標発表のスケジュールや発表結果は、FX会社や金融機関が提供する経済指標カレンダーにて調べることができます。中でも、ヒロセ通商の経済カレンダーは反映が速く見やすいためおすすめです。 今回は、ヒロセ通商の経済カレンダーの見方や使い方をじっくりご紹介していきます。どうぞ、試してみてください。 この記事でわかること FXの経済指標カレンダーとは? ヒロセ通商の経済指標カレンダーがおすすめな理由 経済指標が表示されない時の対処法 経済指標カレンダーの見方と分析方法 経済指標カレンダーの上手な使い方 FXの経済指標カレンダーとは FX会社や金融機関、FXメディアでは経済指標が確認できる「経済指標カレンダー」を提供しています。 経済指標カレンダーとは 各国の経済指標の発表スケジュール、前回の結果、今回の予想などを一覧にまとめたものです。FXで重要な指標を調べることができます。 経済指標カレンダーの内容 カレンダーの内容は業者によって内容は若干変わりますが、共通する部分は以下のとおりです。 経済指標カレンダーの内容 経済指標のタイトル 発表の日時 前回の結果 今回の予想 今回の結果 カレンダーの種類によっては、重要度や注目ポイント等が追記されていたりもします。 経済指標カレンダー(ヒロセ通商) ヒロセ通商 - 経済指標カレンダー 通貨ペアのレートはこれらの指標に大きく影響されて動いているのです。 FXで重要な経済指標 FXトレードの相場予想、分析にあたって、経済指標のデータを知ることは非常に重要だと言われています。 相場は、テクニカルチャート分析だけではなく、経済指標の発表結果や、その時々の地政学リスク、イベントや戦争・災害などファンダメンタルの要素からも影響を受けているからです。 あれ?さっきまで上昇していたのに! 為替レートが急激に動く時は、その背後で何らかの指標の発表やニュース報道が発生しているケースが多くなります。 FXトレードは、テクニカル分析だけでは決して十分だとは言えないのです。 相場動向に影響を与えやすい経済指標は、主に米国・欧州・日本・中国などの発表の数値です。とりわけ、世界総生産高(GDP)の比重が大きい米国の数値は、絶大な影響を与える傾向にあります。 とくに重要な経済指標 米国の政策金利(最も重要だと言われている!) 欧州・日本・中国の政策金利 米国の雇用統計、失業率 米国・その他主要国の国内総生産高(GDP) 消費者物価指数 ISM製造業指数、ISM非製造業指数 小売り売上高 など・・・ FXで重要な経済指標は、下記の記事で一覧がご確認いただけます。ご参照ください。 では、実際に経済指標の発表があった際に、通貨ペアの価格が影響を受ける様子をチャートで見ておきましょう。 米国の経済指標とドル円為替レート(30分足チャート) 上のチャートは、雇用統計を控えていた数日前からのドル円(USDJPY、usd/jpy)の動きです。 「米国新規求人数」は前期よりも上昇。 価格はやや上に向かいますが、この後で日本の「消費者信頼感指数」を待っていたため弱い動きとなっています。そして、「消費者信頼感指数」は予想を下回り、ドル買いに勢いがつきます。 続けて「ISMサービス景観指数」の結果は予想以上で、ドルは一時的に急上昇します。しかし、「雇用統計」を見極めたいこともあり、すぐに価格は戻ります。そして、「雇用統計」では大幅に予想を上回る数値が発表されました。 ドル円は「雇用統計」の発表結果を受けて、30分で約2円以上の上昇となっています。 経済指標の発表は絶好のトレード機会 状況にもよりますが、基本的に発表結果がポジティブだと「買い」を促し、ネガティブな結果は「売り」を加速させる効果があります。重要度が高いものほと大きな値動きが期待できます。 発表前後の相場は、数分から数十分の短時間で100pip~200pips以上動くことも少なくありません。スキャルピングやデイトレードの絶好の機会となり得るのです。 つまり、経済指標を無視したトレードは危険だとも言えるわけですね。 FXトレーダーにとって、経済指標カレンダーを用意しておくことは、とても大切なことなのです。 経済指標トレードは初心者にはおすすめできません。経験を積んでから始めましょう。 経済指標カレンダーのアプリ・ツール 経済指標カレンダーは、ブラウザーから特定のページに行って見るものや、取引ツールに搭載されてあるもの、スマホアプリなど様々なタイプがあります。 ブラウザー版 →ページに行けば確認できる 取引ツール版 →ツールの機能として搭載されている スマホアプリ版 →経済指標カレンダーアプリがインストールできる 様々なタイプのアプリやツールから、PC・モニターのサイズ・スペースに合わせて、表示しやすいものが選べます。 ヒロセ通商はロイター経済指標速報を採用 どの経済指標カレンダーを使ったとしても、発表結果のデータは全く同じものです。ただ、提供するFX会社や金融機関ごとに、確認できる経済指標の数が違ったり、表示形式や反映の速さなどに違いが出てきます。 重要な指標のほとんどが、米国や欧州など海外になります。そのため、日本のカレンダーでは若干の遅延が生じるのが特徴です。 そこで、おすすめなのがヒロセ通商の経済指標カレンダーです。ヒロセ通商は、さすがスキャルピング推奨のFX会社だけあって、情報配信のクオリティと速さは業界ナンバーワンです。 ヒロセ通商では、Reuters(ロイター)の経済指標速報を採用。そのままリアルタイムで速報が発表される仕組みです。発表直後に結果がわかります。 ヒロセ通商の経済指標カレンダーで、有利なトレードに取り組めるのです。 では、次にヒロセ通商の経済指標カレンダーを詳しく見ていきましょうか。 ヒロセ通商の経済指標カレンダーがおすすな理由 ヒロセ通商の経済指標カレンダーには、多数のメリットがあります。 発表のタイミングが早いだけではない? ここでは、ヒロセ通商のカレンダーを利用するメリットをすべてご紹介していきます。 経済指標の速報はほぼリアルタイム! ヒロセ通商が採用する「ロイター(Reuters)」は、海外ニュース速報が最も速いと定評のある大手ニュースメディアです。経済指標の速報も、ほぼリアルタイムで反映されるため、どこよりも早く結果が確認できます。 「ロイター」を採用するFX会社は他にもありますが、無料で提供しているのはヒロセ通商だけです。口座開設した人は誰でも無料で「ロイターの経済指標カレンダー」が利用していただけます。 日時・重要度・前期などカレンダーが見やすい! ヒロセ通商のカレンダーは、日付ごとにブロックが分かれています。いつ発表されるのか、ひと目で確認しやすいのが特徴です。 重要度は星印で表記、「前回」「予想」「結果」の欄もすべて線で囲んであるので、データが見やすいのです。 自分仕様にカスタマイズできる! また、ヒロセ通商でしかできないメリットは、表示する経済指標の内容を自分でカスタマイズできることです。対象の国21か国、重要度3段階から各自で選択できるようになっています。 それぞれのレベルや目的に合わせて、自分仕様の経済指標カレンダーが作成できます。 設定方法は後ほど、詳しくご紹介しています。 FXトレードに必要な指標がわかりやすい! また、ヒロセ通商では経済指標に関する教育コンテンツも充実しています。ヒロセ通商の「経済指標の読み方」では、国ごとにチェックすべき経済指標の一覧と解説を見ることが可能です。 参照:「経済指標の読み方」- ヒロセ通商公式サイト 取引する通貨ペアに合わせて、どんな経済指標をチェックすべきかヒロセ通商でしっかり学べるのです。 Web版・インストール版・スマホ版が使える! ヒロセ通商の経済指標カレンダーは、取引ツール「LION FX」からアクセスして表示することが可能です。「LION FX」の取引ツールは7種類あり、端末やPC環境に合わせてそれぞれで使いやすいものが選べます。 ブラウザーから見れるWeb版、インストール版、スマホアプリで使えるスマホ版と用途ごとに使い分けることができます。 LION FXの対応OS Window10、Windows11、Mac(12.0 Monterey・13.0 Ventura・14.0 sonoma)、Android、iPhone、Huawei、iPad FXトレードに有利なニュース配信が豊富! そしてもう1つ。有利なトレード環境を装備したいなら、ニュース配信や情報コンテンツが豊富なヒロセ通商が大人気です。 ヒロセ通商では、他社では経験できない充実したニュース配信を提供しています。閲覧できるニュースは「ダウ・ジョーンズ」「FX wave」「Klug」「ロイター」の4社。1日の配信量は平均は600本~700本とすさまじい数です。 加えて、小林芳彦氏のマーケット情報も見ることができます。 情報収集力が求められるデイトレードやスキャルピングもヒロセ通商で大満足なのです。 経済指標が表示されない場合について https://x.com/behind_FX/status/1664253731515559937 経済指標カレンダーを使ううえで、注意しておきたいのが、指標が表示されないことがあることです。 なぜ、表示されないのか、考えられる理由と対処法を併せてご紹介しておきましょう。 考えらる理由と対処法 PC回線に不具合が起きている →電源を切ってコンセントをいったん差し替える ツールに不具合が起きている →アンインストールして、リスタート、ダウンロードし直す ブラウザーとの相性が悪い →別のブラウザーを複数試してみる アドブロックやウイルス対策ソフトがブロックしている →アクセス許可を設定する FX会社のシステムに不具合が出ている →状況を問い合わせてみる 発表元に問題が生じている →発表の遅延、発表日時の変更など(FX会社に問い合わせる) 自分のPCに問題が生じている →古いものは買い替えのタイミング、設定を見直す など、原因がわかることで対処できます。 万が一に備えて、メインで使うものとは別の経済指標カレンダーを用意しておくとよいでしょう。 経済指標カレンダーの見方と分析方 ここでは、ヒロセ通商の経済指標カレンダーの見方や分析方法を解説していきます。 最初は最重要なものから始めて、少しづつわかる指標を増やしていきましょう。 経済指標カレンダーの表示方法 ヒロセ通商の経済指標カレンダーは、FX口座「LION FX」の取引ツールから簡単にアクセスできます。 メニュー「取引状況」から「小林芳彦のマーケットナビ」を選択。 マーケットナビから、すべてのニュース等の情報配信が閲覧可能です。左側のメニューから「ロイター経済指標」を選択すると、経済指標カレンダーが表示されます。 デフォルトでは、21か国すべての国の経済指標がチェック可能な状態です。 ほとんどのトレーダーにとって、21か国の情報は不要かと思われますので、各自で表示したい国を設定することができます。 カレンダーの表示項目を設定する 最低でも表示したい国は、「米国」「ユーロ(EU)」「日本」です。あとは、それぞれのトレード戦略に合わせて「中国」「ドイツ」「フランス」「スイス」など選択するとよいでしょう。 国の選択は、経済指標カレンダーの上部メニュー「表示条件の変更」から行います。最初は全部にチェックが入っていますので、「全クリア」をクリックしていったん全部のチェックをはずします。 希望する重要度「★★★」にチェックを入れて、経済指標を表示させたい国にチェックを入れます。最後に一番上にある青いボタン「設定更新」をクリックすると、カレンダーの表示内容が変更です。 経済指標の初心者 経済指標の初心者の方は、最初は「米国」「★★★(最重要)」だけで勉強してみるのがおすすめです。慣れてきたら、国を増やしていけます。 経済指標スケジュールの確認方法 経済指標スケジュールは、カレンダー上部にあるメニューから選択できます。 1Week前へ(前週を表示) 本日(今日の指標を表示) 1Week後へ(来週を表示) 表示したい期間を選択すると、その期間の経済指標カレンダーが1週間ごとに閲覧できる仕組みです。 経済指標発表の見方と考え方 カレンダーの内容は7つの項目があります。 日付・時刻(発表の日時) 指標内容(指標のタイトル・名称) 重要度(注目度の大きさ・影響力の大きさ) 前回(前期の数値) 予想(今期の予想) 結果(実際に発表された数値) 単位(数値の単位、%、人、ドルなど) 以上の内容が確認できるようになっています。予定の時間がくると、ヒロセ通商のカレンダーでは即反映される仕組みになっています。 カレンダーは、メニュー「取引情報」→「経済指標」から画面のすぐ横で見れるよう取引画面上にセッティングすることも可能です。当日はいつでもチェックできるようチャートのすぐ横に配置しておくようにしましょう。 指標を見るポイント 指標を見る上で大切なことは、まず、重要となるのが予想と比べてどうなのかということ。次にチェックしたいのが前期との比較です。 予想と比べて上がったか下がったか 前期と比べて上がったか下がったか 予想を上回った場合 経済指標の結果が予想を上回ると、その国の通貨が買われる要因となります。例えば、米国の指標が予想を上回ると、ドルが買われるためドル円の価格が上昇に向かいやすくなります。 予想を下回った場合 反対に予想を下回った場合には、その国の通貨が売られる要因となります。例えば、EUの指標が予想を下回ると,ユーロが売られるためユーロ円が下降する傾にあるのです。 前期を上回った場合 前期を上回り、かつ予想と反対に上回った時には、価格が高騰する傾向にあります。前期を上回っていても予想どおりだった場合は一時的な上昇で終わるケースが多いです。 前期を下回った場合 前期を下回ったとしても、予想されている場合は動きが限定されます。予想を反して前期を下回った時は急落が予想されるでしょう。 良いニュースが悪いニュースになることもある 基本的に「結果が良い →買い」「結果が悪い →売り」の要因となりますが、状況によっては、まったく反対の効果が表れることもあるので、事前のリサーチが必須です。 市場予想やプロの見解を探ることが、経済指標トレードの第1歩です。 FOMC 政策金利の分析例 具体的にどのように分析すればよいのか。経済指標で最も重要だと言われている「FOMC 政策金利」を例に挙げてみます。ヒロセ通商のカレンダーではFOMCではなく「FF金利」と表記されています。 FOMC 政策金利とは FOMCとは、米国の政策金利を決定する会合のことです。FOMCで決定された政策金利は、特定の日時に発表されていて、発表された金利の数値によってFX相場は激しく乱高下していきます。 金利が上がる(予想よりも上がる)→ 上昇要因(高騰要因) 金利が下がる(予想よりも下がる)→ 下降要因(急落要因) ※金利への反応は状況に応じて例外もあります。 2024年9月の政策金利 分析例として、2024年9月のFOMCを例に挙げていきます。 市場予想:0.25~0.50%(ほぼ確実に利下げに動くとの見方) 前期:5.375%(金利維持) 2024年9月のFOMCでは、米国のインフレーションが2.0%に近付いてきたこと、高金利の影響から米経済後退の懸念が強まっていたことから、市場では利下げは確実との見方が優勢でした。 利下げとなることは、ほぼ確定していたものの、0.25%か0.50%かで意見が分かれていました。そこで、分析方法としていくつかシナリオが想定できるでしょう。 市場予想から3つのシナリオを設定 米政策金利に向けた分析と戦略 0.25%の利下げ →一時的に急落の可能性、短時間のショートを狙う 0.50%の利下げ →価格が急落する可能性、翌日に持ち越すことも考慮したショート 金利維持 →サプライズで上昇あるいは高騰、がっつりロングで稼ぐ 以上のように、発表結果を最低でも3パターンぐらいを想定しておきます。実際には色々なパターンが想定できるため、シナリオは多ければ多いほどよいです。 シナリオに応じて、トレードの方向性やポジションを決めることができます。事前にポジションをとっておいたり、当日のトレードを架空で練習する方法もあります。 現状では想定どおりにいかないことも多い 当時の結果はどうだったかというと・・・ 政策金利の発表結果:0.50%の利下げ ドル円相場は、0.50%の利下げにて下降に向かうかと思われたところ、「噂で買って、事実で売る」の現象と、パウエル議長の表明から反対の方向へと導きました。 「噂で買って、事実で売る」とは 事実がわかる前に、すでに十分すぎるほど価格が織り込まれていること。織り込み済みであることから、事実がわかった途端に全く反対の動きへと相場が向かうことを言います。 2024年9月 FOMC政策金利発表後のドル円チャート(1H足) 0.50%の利下げ確定後、相場は142円から140円台まで瞬間的に急落しましたが、その後上昇に向かいます。利下げでも上昇した理由として、すでに、利下げ発表前の数日でドル円が下がりきっていたことが1つです。 また、利下げ発表後のパウエル議長のスピーチにて、「今後は様子を見ながら、利下げを継続するかどうかは決めたい」「もちろん、再利上げの可能性もなくなっていない」など、方針が不明瞭だったことから「ドル買い」を促したようです。 さらに、翌日の日銀の政策金利は「0.25%維持」と変わらず消極的な結果となり、円売りが加速しました。 すでに織り込み済みでドル円相場は逆行 出典:米「大幅利下げ」に踊れぬ市場 - 日経新聞 参照:米「大幅利下げ」に踊れぬ市場 - 日経新聞 以上のように、想定どおりにいかないケースも考えておく必要があるのです。 政策金利とはそもそも何なのか、基礎知識や分析方法・トレードのやり方については以下の記事をご覧ください。 米雇用統計の分析例 米雇用統計とは 雇用統計は、米国の労働局が行う統計です。労働市場に関する10項目の統計データが、毎月第1週目の金曜日に公開されています。 ヒロセ通商ではすべての項目のデータが確認できます。カレンダーには「雇用統計」と表記されているわけではないので注意が必要です。 最も注目度が高く、FXへの影響が強いデータは「非農業部門雇用者数」と「失業率」です。この2つが理解できるだけでも十分にFXトレードで対応していけます。 ドルが上昇するためには、 「非農業部門雇用者数が増加」 + 「失業率が低下」という2つの組み合わせがポイントです。雇用者数の減少と失業率の上昇は、ドル売りに向かうケースが多くなります。 ヒロセ通商・経済指標カレンダー「雇用統計」2024年10月 非農業部門雇用者数と失業率のバランスを見る 2024年10月の雇用統計では非農業者部門雇用者数が大幅に予想を上回りました。 しかし、減少すべき失業率も予想上回っているため、「一時的な高騰の可能性が強い」「上昇は限定的」「下降に向かう可能性もある」と見ることができるでしょう。 雇用統計発表後のドル円チャート(30分足チャート) 発表後のドル円相場は、激しく乱高下した後で、数時間は下降に向かいました。しかし翌日、大幅に増加した雇用者数のインパクトからアジア市場ではドルが買われる結果となっています。 米雇用統計の見方やトレードのやり方は下記で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。 経済指標カレンダーの上手な使い方と注意点 最後に、経済指標カレンダーの上手な使い方と注意点をまとめておきました。 スケジュールは事前にチェックしておく 経済指標の発表日時はあらかじめ調べておくようにしましょう。うっかり忘れてしまって、無謀なトレードをしてしまうこともあります。 トレードノートやスケジュール帳に、発表スケジュールがひと目でわかるように記載しておくとよいでしょう。 市場予想や注目度を調べておこう スケジュールを確認したら、市場ではどう見ているのかリサーチしておくことが大切です。市場の見解や注目度を知ることで、それぞれのシナリオも立てやすくなり、トレード戦略のヒントが得られます。 発表結果の解釈はその時々でさまざま 結果が良かったから必ず上昇、結果が悪かったから必ず下降、というわけではありません。その時々の状況によって、市場の解釈もさまざまな方向に変わってきます。 判断が難しい時はいったん様子を見て、市場の見解や相場の動きを確認するようにしましょう。 ロスカットのリスクが急激に高まる 発表直前と直後は、わずか数秒でも50~100pips以上動くこともあります。為替レートが急激に変動するため十分に注意が必要です。 ロスカットで全滅! ロスカットのリスクは通常の数倍に高まるため、十分な証拠金と低レバレッジ・余裕ある証拠金維持率を心がけるようにしましょう。 経済指標トレードは初心者には絶対におすすめできません。 なお、ヒロセ通商では、証拠金維持率やロスカットに合うレートなどリスクのシミュレーションできる「FX計算ツール」が使えます。デモトレードも簡単に開設できますので、ぜひ試してみてください。 まとめ:ヒロセ通商で経済指標トレードに備えよう! 経済指標カレンダーの内容や発表結果が反映される速さは、提供する業者ごとに差が出てきます。今回ご紹介したように、ヒロセ通商は世界でも高評価の「ロイター経済指標速報」を導入しています。どこよりも速く発表結果が入手できるため有利です。 また、ヒロセ通商のカレンダーは自分仕様に設定できることも魅力です。加えて指標に関連する教育コンテンツや情報配信も豊富なのが嬉しいですね。 ヒロセ通商のカレンダーで、将来の経済指標トレードに備えていきましょう。
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- 1983~2012年 ひまわり証券株式会社 取締役営業本部長
- 2012~2016年 東岳証券株式会社 代表取締役社長
- 2022年5月~ WikiFX Japan 講師
ひまわり証券時代に日本初となる外国為替証拠金取引(FX)を商品化させ、
その普及に貢献する。
延べ3000人を超える個人投資家と接した経験から、
個人向けの金融トレード運用アドバイザーとして活動中。
猪首秀明の監修記事
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