MT5でトレーリングストップを使いたいけれど、設定方法が分からない……。
トレーリングストップを使うなら、メリットやデメリットも知っておきたい。
MT5で利確する際、通常は成行注文や指値注文などを使います。
しかしトレーリングストップを使えば、今より効率的に利確できる可能性があります。
またトレーリングストップを利用するなら、メリットやデメリットも理解しておきたいところです。
- トレーリングストップの概要
- MT5でトレーリングストップを設定する方法
- MT5でトレーリングストップを使うメリット3つ
- MT5でトレーリングストップを使うデメリット4つ
この記事を読めば、トレーリングストップの概要からMT5でトレーリングストップを使うデメリットまで、理解できます。
MT5でトレーリングストップを使いたいと考えているなら、参考にしてください。
トレーリングストップとは自動的にストップ注文を更新し続ける機能

トレーリングストップとは、含み益が発生している時に、値動きに合わせて一定の価格差を維持しながら自動的にストップ(逆指値)注文を更新し続ける機能のことです。
トレール(trail)には「後を追う」という意味があり、値動きを追ってストップ注文が更新されていくのです。
含み益が伸びている間はストップ注文が更新され続けますが、相場が逆転すると最後のストップ注文のレートで決済されます。
例えば、下記のような上昇トレンドなら、チャートの上昇に追従する形でストップ注文が更新されていき、最終的には更新③の価格で利確してくれます。

トレーリングストップなら利確を自動的に伸ばすことができるので、MT5でぜひ利用したい機能の一つと言えるでしょう。
PC版MT5でトレーリングストップを設定する方法

ここからは、PC版MT5でトレーリングストップを設定する方法を解説していきます。
1.MT5のメニューバーから「表示」→「ツールボックス」と選択して、クリック。

2.MT5のツールボックスで保有しているポジションを右クリックし、「トレーリングストップ」→「〇〇ポイント」と、トレーリングストップさせたい値を選択して、クリック。

また「カスタマイズ」をクリックすることで、好きな値でも設定できます。


トレーリングストップの注意点として、上記で設定したポイント数を上回る含み益が発生して初めて有効になります。
もし含み益が一度も設定値を上回っていないようならトレーリングストップは働かないので、損切りは逆指値注文などを使って別で設定しておきましょう。
MT5でトレーリングストップを使うメリット3つ

MT5でトレーリングストップを使えば、さまざまなメリットがあります。
ここからは、そんなMT5でトレーリングストップを使うメリットを3つ紹介します。
- 最大限まで利益を伸ばせる
- 1度機能したら調整する必要がない
- チャートに張り付く必要がなくなる
メリット1.最大限まで利益を伸ばせる
MT5でトレーリングストップを使うメリット1つ目は、「最大限まで利益を伸ばせる」点です。
取引中に含み益が出始めると、どこで利確すればいいか迷うことが多くなります。
もし早めに利確しても、その後にチャートが伸びてしまったら「儲け損」で終わってしまいます。
ですがトレーリングストップを使えば、チャートが伸び続ける限りは利益を最大限まで伸ばせられるので、損小利大が実現しやすいのです。
利確した後にチャートが伸びてしまい、儲け逃した……
ということが多いようなら、トレーリングストップを使ってみましょう。
メリット2.1度機能したら調整する必要がない
MT5でトレーリングストップを使うメリット2つ目は、「1度機能したら調整する必要がない」点です。
トレーリングストップは機能し始めると、チャートに追従しながら利確ラインを更新してくれます。
そのため、手動による利確調整が必要なくなるのです。
例えば、値動きが激しい局面では、手動による利確調整が間に合わないことがあります。
そうなると利確を失敗し、最終的には含み損を抱えることもあります。
そんな事態を防ぐためにも、トレーリングストップで確実に利確できる体制を整えておきましょう。
メリット3.チャートに張り付く必要がなくなる
MT5でトレーリングストップを使うメリット3つ目は、「チャートに張り付く必要がなくなる」点です。
トレーリングストップを設定して一度でも含み益が発生すれば、その時点で自動更新してくれます。
つまりチャートの動向を気にして、張り付く必要がなくなるのです。
サラリーマンやOLだと1日中チャートに張り付くのは難しいですが、トレーリングストップを設定して有効化できれば安心して働いていられます。
また夜中にポジションを抱えたまま、就寝することも可能です。
よってチャートに張り付く時間がない方は、トレーリングストップを有効活用しましょう。
MT5でトレーリングストップを使うデメリット4つ

MT5でトレーリングストップを使えば、「最大限まで利益を伸ばせる」などのメリットがあります。
ですが一方で、いくつかのデメリットも存在します。
ここからは、そんなMT5でトレーリングストップを使うデメリットを4つ紹介します。
- 常にMT5は起動状態にする
- スマホ版MT5ではトレーリングストップが使えない
- 含み益が出て初めて機能する
- レンジ相場では役に立ちづらい
デメリット1.常にMT5を起動状態にする
MT5でトレーリングストップを使うデメリット1つ目は、「常にMT5を起動状態にする」点です。
というのも、トレーリングストップはMT5が起動中にしか機能しないからです。
パソコンの電源が落ちたり、MT5との通信が途絶えたりすると、トレーリングストップは停止してしまいます。
そのため、MT5を起動した状態でパソコンの電源を入れっぱなしにする必要があります。
ですがそれでは、電気代がかさみますし、また好きなタイミングでPCの電源を落とすこともできません。
しかし、それを防ぐ方法としてVPSがあります。
「Virtual Private Server」の略で、直訳すると「仮想専用サーバー」のこと。
自分専用に使える「専用サーバー」と同じように使用でき、導入コストも「専用サーバー」より安い。
VPSが起動していれば、パソコンの電源が落ちた状態でもトレーリングストップは機能し続けてくれます。
WikiFXならVPSを提供していますので、興味があれば申込んで利用してみましょう。


デメリット2.スマホ版MT5ではトレーリングストップが使えない
MT5でトレーリングストップを使うデメリット2つ目は、「スマホ版MT5ではトレーリングストップが使えない」です。
残念ながら、MT5のトレーリングストップはPC版のみで、スマホ版では使えません。
しかしVPSを使えば、スマホからPC版MT5にアクセスして、トレーリングストップを使うことができます。
そのため、どうしてもスマホからトレーリングストップを使いたければ、VPSを契約しておきましょう。
デメリット3.含み益が出て初めて機能する
MT5でトレーリングストップを使うデメリット3つ目は、「含み益が出て初めて機能する」です。
トレーリングストップは含み益が設定値に届いていなかったり、含み損が出ていたりの状態では機能しません。
損切り代わりにトレーリングストップを使っても有効化していなければ機能しないので、注意しましょう。
もし必ず損切りしたければ、逆指値など別の方法で注文しておく必要があります。
含み益が出てトレーリングストップが機能すると、損切り注文は取り消されて上書きされます。
その場合ならトレーリングストップが損切りラインとして働いてくれるので、安心してください。
デメリット4.レンジ相場では役に立ちづらい
MT5でトレーリングストップを使うデメリット4つ目は、「レンジ相場では役に立ちづらい」です。
レンジ相場とは、レジスタンスラインとサポートラインの間で上昇と下降を繰り返す相場のことです。
仮に上昇していたとしても、すぐにレジスタンスラインに跳ね返されて、下降する確率が高いと言えます。
もし上昇中に買いポジションでトレーリングストップを入れたとしても、価格更新はせずに、すぐ利確するでしょう。
そればかりか、設定値に届く前に下降し始めたら、トレーリングストップが機能しません。
よって、レンジ相場ではトレーリングストップを使うのではなく、指値注文や逆指値注文などで利確や損切り設定をしておきましょう。
まとめ:トレーリングストップはPC版MT5でのみ設定できる
ここまでトレーリングストップの概要から、MT5でトレーリングストップを設定する方法までを解説してきました。
- トレーリングストップとは、値動きに合わせて自動的にストップ注文を更新し続ける機能のこと
- トレーリングストップはスマホ版MT5では設定できないが、PC版MT5なら設定できる
- MT5でトレーリングストップを使うメリットして、「最大限まで利益を伸ばせる」や「チャートに張り付く必要がなくなる」などがある
- MT5でトレーリングストップを使うデメリットして、「常にMT5を起動状態にする」や「含み益が出て初めて機能する」などがある
トレーリングストップは、PC版MT5でのみ設定することができます。
しかし、スマホ版MT5でトレーリングストップは設定できません。
もしどうしてもスマホでトレーリングストップを使いたければ、VPSの利用を検討しましょう。
VPSを使えば、スマホ経由でPC版MT5へアクセスして利用できます。
基本的にトレーリングストップを使えば、トレンドが続く限り、利確ラインを更新し続けて利益を伸ばすことができます。
MT5に便利で使えるものがあればどんどん取り入れて、利益を伸ばしていきましょう。
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