米労働省が4月10日発、3月の消費者物価指数(CPI)を発表しました。CPIは前年同月比3.5%増となり、市場予想の3.4%を上回りました。なお、2ヶ月連続の上昇となりました。コアCPIは前年同月比3.8%増で、市場予想の3.7%上昇を上回りました。コアCPIは3ヶ月連続で市場予想を上回る伸びとなりました。
項目別に見ると、輸送費が前年比10.7%増、住居費が前年比5.7%増、電気代が前年比5.0%増となりました。また、下落傾向にあったガソリンが1.3%増と6ヶ月ぶりに上昇しました。これは中東情勢を受けてのものです。

CPIの結果を受け、ドル買いが加速し、ドル円相場は円安に一気に動き、約34年ぶりの153円台に突入しました。
急激な円安を受け、神田真人財務官は4月11日午前、「行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除せず適切に対応する」と発言し、けん制しました。この発言を受け、ドル円相場は円高方向に転換し、153円を割りました。しかし、「必ずしも特定の水準を念頭に置いて判断しているわけではない」とも発言したため、円高方向への勢いは止まりました。
現在、ドル円相場は1ドル152円台後半で推移しています。
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