円債の利回りが12年ぶりの高水準に!

昨日の海外市場は、英国と米国の市場が休場であったため、取引量は少なく、静かな一日となりました。今日の市場は休場明けの海外投資家の動向が焦点となります。先週はドル高が支配的でしたが、長い週末を控えて一時的な調整が見られました。休場明けの今週は再びドル高が進む可能性があります。

日本市場では、円債の利回り上昇が注目されました。日本の10年国債の利回りが一時1.025%と、2012年4月以来の12年ぶりの高水準をつけました。日銀の内田真一副総裁の2024年国際コンファランスでの、「デフレとゼロ金利制約との闘いの終焉は視野に入った」という基調講演が利回り上昇の材料になったと市場では予想しています。

そして、この発言を受け、一時円買いが加速し、東京市場でドル円相場は157.02円から156.67円までと下落しました。しかしその後、欧米市場では一時156.95円まで上昇したものの、156円71銭まで再び下落し、156円88銭で27日の取引を終えました。

円債利回りの上昇による円買いは一時的なものでしたが、今後影響が出てくると市場では予想しています。

ドル円相場は現在、156.8円で推移しています。今日のドル円相場は、157円を中心とした価格帯での動きが予想されます。

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