米5月CPIとFOMCでドル円相場が右往左往!

2024年6月12日の為替市場は、米5月消費者物価指数(CPI)と連邦公開市場委員会(FOMC)というビッグイベントが目白押しでした。

米5月CPIは前年比3.3%増で、予想の3.4%増を下回りました。4月の3.4%上昇から伸び率は縮小し、2ヶ月連続で減速しています。また、食品とエネルギーを除いたコア指数も3.4%上昇し、4月の3.6%から縮小しました。なお、予想は3.5%で、こちらも予想を下回りました。

この結果を受けて、早期の利下げ観測が高まり、アメリカの長期金利が低下しました。その結果、ドル売り円買いの動きが広がり、円相場は一時、1ドル155円台を付けました。

また、米連邦公開市場委員会(FOMC)は11日と12日に開催した定例会合で、主要政策金利を5.25-5.50%に据え置くことを決定しました。7会合連続での据え置きです。FOMCは、「最近の指標は、経済活動が引き続き堅調なペースで拡大していることを示している。雇用の伸びは引き続き力強く、失業率は依然低い。インフレ率はこの1年で緩和したが、依然高止まりしている。ここ数カ月間、委員会の2%のインフレ目標に向けての緩やかなさらなる進展がみられた」と声明を出しました。FOMC参加者は、2024年の利下げは1回、2025年の利下げは4回と予想しています。

FRBパウエル議長はFOMCの記者会見で、「インフレ率は経済に大きな打撃を与えずに低下、この状況は持続可能」と述べました。また、「インフレ率が2%に向けて持続的に低下するという一段と大きな確信を得るには十分ではない」と述べました。

FOMCの結果を受け、ドル売りが後退し、ドル円相場は反発、156円台に戻しました。ドル円相場は現在、1ドル156円台後半で推移しています。

免責事項
トレードの際は自身の投資経験、目標、財務状況、リスクを取る能力等について十分検討する必要があります。
本記事はあくまでも情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。
また、本記事を参考して投資した結果被った損失について、弊社は一切の責任を負いかねます。

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WikiFXでは、テクニカル分析のやり方から、FX会社の安全性に関する情報まで『今日から役立つFXの情報』を幅広く発信しています。
そして私たちは、FX会社アフィリエイトを一切していません。
だからこそ、正しく・信頼性の高い情報を読者の皆様にお届けする自信があります。