詳細は次の通りです。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年同月比3.3%増で、前月と同じです。過去3ヶ月の年率ベースでは3.6%の上昇で、4月以来の高い伸びとなりました。
主な項目を詳しく見ると、住居費は前月比0.4%増で、9月より伸び率が拡大しました。エネルギーは前年同月比4.9%減で、9月より下げ幅が縮まりました。食料は前年同月比2.1%上昇で、9月より伸び率が拡大しました。
10月CPIはインフレ抑制が足踏みしていることを示す結果となりました。
FOMC(連邦公開市場委員会)の政策金利操作の確率を分析するCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のFedWatchによると、12月のFOMCでの0.25%ポイント利下げの確率は約79.3%とCPI発表前の約58.7%から上昇しました。一方、据え置きの確率は約20.7%とCPI発表前の約41.3%から低下しました。
また、インフレの鈍化ペースが減速していることから、来年のFRBの利下げペースが鈍る可能性が指摘されています。
10月CPIの結果を受け、米10年債の利回りが低下し、ドルが売られて、一時154.3円まで下落したものの、そのコアCPIの結果を受け、米10年債の利回りが上昇し、ドル買いが加速しました。ドル円相場は現在、1ドル155円台後半で推移しています。
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