12月FOMC議事要旨公表!金融緩和へ慎重姿勢を取った背景が明らかに…

米連邦準備理事会(FRB)は1月8日、2024年12月17日~18日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表しました。

FOMC議事要旨の主な内容は以下の通りです。

《金融政策》

  • FOMCメンバーは政策緩和のペースを緩めるのが適切な地点にある、もしくは近づいているとの認識を示した。
  • FOMCメンバーの多くは、今後数四半期の金融政策決定において慎重なアプローチが必要だと強調した。
  • 12月の利下げ決定は「微妙なバランス」の上でなされた。

《インフレ》

  • ほとんど全てのメンバーがインフレの上昇リスクが増したと判断した
  • インフレは2%に向けて低下すると予想しているものの、従来予想よりも鈍化への過程が長引く可能性がある。

この他、議事要旨によると、12月のFOMCではトランプ次期政権に対する懸念事項も話し合われました。具体的には以下の懸念です。

  • 貿易や移民政策の変更がインフレ鈍化の進展を遅らせる可能性がある。
  • 政策変更による不確実性を踏まえ、実質GDPの伸び率は従来予測よりも低く、失業率は少し高くなると予測する。

なお、2025年の利下げ回数は2回と予想されています。また、金利先物市場では1回目の利下げは早くても5月との見方が強まっています。

ドル円相場は現在、米長期国債の利回り上昇を背景に、1ドル158円台前半で推移しています。

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